爪が白く厚くなる、割れる、はがれる、黒い線が出る、爪の周りが赤く腫れる、足の親指の爪が食い込んで痛い。 爪のトラブルには、爪水虫だけでなく、巻き爪・陥入爪、爪囲炎、外傷、ネイルによるトラブル、まれに悪性の病気が関係することがあります。
爪は伸びるのに時間がかかるため、治療も数か月単位になることがあります。 自己判断で削りすぎたり、深く切り込みすぎたりせず、原因を確認することが大切です。
ふるかわスキンクリニックでは、爪の変色、厚み、痛み、爪周囲の腫れ、巻き爪・陥入爪、爪水虫が心配な方を診察します。
爪の色・厚み・痛みから気づく変化
爪の相談で多いのは、次のような症状です。
- 爪が白く濁る
- 爪が黄色く厚くなる
- 爪がボロボロ崩れる
- 爪が割れる、はがれる
- 爪に黒い線がある
- 爪の周りが赤く腫れる
- 爪の横が痛い
- 足の親指の爪が食い込む
- 膿が出る
- ジェルネイル後に爪が浮く、緑色になる
見た目だけでは、水虫かどうか、巻き爪か陥入爪か、内出血か悪性の変化か、判断が難しいことがあります。
爪水虫
爪が白く濁る、黄色く厚くなる、もろく崩れる場合は、爪水虫、つまり爪白癬の可能性があります。
ただし、爪が厚いからといって必ず水虫とは限りません。 外傷、靴の圧迫、加齢変化、乾癬、湿疹などでも似た変化が出ます。
爪水虫が疑われる場合は、爪を少し採って菌を確認します。 検査で確認したうえで、外用薬または内服薬を検討します。
爪の範囲が広い、複数の爪にある、爪がかなり厚い場合は、内服薬を検討することがあります。 内服薬では採血や併用薬の確認が必要になることがあります。
巻き爪・陥入爪
足の親指の爪が痛い場合、巻き爪や陥入爪のことがあります。
巻き爪は、爪の端が内側に巻いている状態です。 陥入爪は、爪の端が皮膚に食い込んで、痛みや炎症を起こしている状態です。
原因として多いのは、深爪、爪の角の切り込みすぎ、きつい靴、スポーツ、長時間歩行、爪水虫による変形などです。
痛い部分を深く切り込むと、一時的に楽になっても、伸びてきたときにさらに食い込みやすくなることがあります。
爪の切り方
足の親指の爪は、短く切りすぎず、基本的に真っすぐ横に切ります。
爪の角を深く切り込まず、角だけをやすりで少し整える「スクエアオフ」に近い形を目指します。

意識したいポイントは次の通りです。
- 爪を短く切りすぎない
- 爪の端を斜めに深く切り込まない
- 爪の角を皮膚の中まで追いかけて切らない
- 爪の先端は指先と同じくらいを目安にする
- 角が尖って当たる場合は、切り込まずにやすりで整える
深爪が続くと、爪が伸びるたびに皮膚に刺さり、陥入爪を繰り返しやすくなります。
陥入爪のテーピング
軽い陥入爪では、テーピングで爪の横の皮膚を外側に引き、爪が食い込む刺激を減らせることがあります。

ただし、次のような場合は、テーピングだけで様子を見ずに受診してください。
- 赤く腫れている
- 膿が出ている
- 肉芽が盛り上がっている
- 痛みが強い
- 歩くのがつらい
- 糖尿病がある
- 何度も繰り返している
テーピングは軽い症状の補助にはなりますが、すべての巻き爪・陥入爪を治せる方法ではありません。
爪の周りが腫れる場合
爪の周りが赤く腫れて痛い場合は、爪囲炎のことがあります。
ささくれ、深爪、爪を噛む癖、ジェルネイル、外傷、陥入爪などをきっかけに、爪の周囲に炎症や感染が起こります。
膿がたまっている場合は、塗り薬や飲み薬だけでなく、排膿処置が必要になることがあります。 自分で針を刺したり、無理に押し出したりするのは避けてください。
黒い線・黒い爪
爪に黒い線がある、爪が黒くなった、という相談もあります。
内出血や良性の色素変化のこともありますが、まれに悪性の病気が関係することがあります。
次のような場合は早めにご相談ください。
- 黒い線の幅が広がっている
- 色が濃くなっている
- 色にムラがある
- 爪の周囲の皮膚に黒色がにじんでいる
- 爪が割れる、壊れる
- 1本の爪だけに変化がある
- 大人になってから新しく出てきた
黒い線があるからすべて悪性というわけではありません。 ただし、変化している場合は診察で確認しましょう。
ネイル後のトラブル
ジェルネイルや人工爪のあとに、爪が薄くなる、浮く、緑色になる、爪の周囲が赤く腫れることがあります。
爪が浮いて緑色に見える場合は、いわゆるグリーンネイルのことがあります。 ネイルを続けたままにすると悪化することがあるため、爪が浮く、緑色になる、痛みや腫れがある場合は、一度ネイルを休んで診察で確認しましょう。
早めに受診した方がよい場合
次のような場合は、皮膚科での相談をおすすめします。
- 爪が白く厚くなっている
- 爪がボロボロ崩れる
- 爪の横が痛い
- 爪が食い込んでいる
- 爪の周りが赤く腫れている
- 膿が出ている
- 歩くと痛い
- 爪がはがれた
- 爪に黒い線がある
- 黒い線が広がっている
- 爪の周囲の皮膚まで黒くなっている
- ジェルネイル後に緑色になった
- 市販薬で改善しない
爪は治るまで時間がかかります。 悪化してからでは処置が難しくなることがあるため、早めにご相談ください。
自宅で気をつけること
自宅では、次の点に注意してください。
- 足の爪は深爪しない
- 爪の角を切り込みすぎない
- 足に合った靴を選ぶ
- つま先が圧迫される靴を避ける
- 足を洗ったあとはよく乾かす
- 爪を削りすぎない
- 痛い爪を無理に切らない
- 爪の横をほじらない
- 膿を自分で押し出さない
- 黒い線を長く放置しない
- ネイルで異常がある場合は休む
- 変化が分かるように写真を撮る
爪のトラブルは、自己処置で悪化することがあります。 特に、痛い部分を深く切り込む、爪を削りすぎる、膿を押し出す処置は避けてください。
爪の診察・検査と、処置が必要な場合の紹介
診察では、爪の色、厚み、変形の程度、何本に症状があるか、皮膚や足の状態、靴、外傷歴、ネイル歴などを確認します。
当院で相談できる内容は次の通りです。
- 爪水虫の検査
- 爪水虫の外用薬・内服薬の相談
- 厚くなった爪の相談
- 巻き爪・陥入爪の相談
- 爪の切り方の指導
- 陥入爪のテーピング指導
- 爪周囲の腫れ・痛み
- 爪囲炎の治療
- 黒い線・黒い爪の相談
- ジェルネイル後のトラブル
- グリーンネイルが心配な方
- 爪が割れる、はがれる相談
強い陥入爪、手術が必要な爪、爪の腫瘍が疑われる場合、病理検査が必要と考えられる場合は、状態に応じて対応可能な医療機関をご案内します。
よくある質問
爪が白く厚いのは水虫ですか?
爪水虫のことがあります。 ただし、外傷、靴の圧迫、乾癬、加齢変化などでも似た見た目になることがあります。 爪を少し採って菌を確認し、治療方針を決めます。
巻き爪と陥入爪は違いますか?
違います。 巻き爪は、爪の端が内側に巻いている爪の変形です。 陥入爪は、爪の端が皮膚に食い込んで、痛みや炎症を起こしている状態です。
巻き爪・陥入爪はどう切ればいいですか?
足の親指は、爪を短く切りすぎず、真っすぐ横に切ることが基本です。 爪の角を深く切り込まず、角だけをやすりで少し整えます。
陥入爪のテーピングはできますか?
軽い陥入爪では、テーピングで爪の横の皮膚を外側に引き、食い込みを減らせることがあります。 ただし、赤く腫れている、膿が出ている、肉芽がある、痛みが強い場合は診察で確認しましょう。
黒い線は悪性ですか?
良性のこともありますが、注意が必要な場合もあります。 黒い線の幅が広がる、色が濃くなる、爪の周囲の皮膚に黒色がにじむ、爪が壊れる場合は早めにご相談ください。
ジェルネイルはしてもいいですか?
爪が健康な状態であれば問題ないこともあります。 ただし、爪が浮いている、緑色になっている、爪の周りが腫れている、爪が薄く痛い場合は、一度ネイルを休むことをおすすめします。