粉瘤が疑われる症状と、診察で見分けるしこり

皮膚の下に丸いしこりがあり、中央に黒い点が見える、においのある内容物が出る場合、粉瘤の可能性があります。

粉瘤は「脂肪のかたまり」と言われることがありますが、実際には皮膚の下に袋ができ、その中に垢のような角質がたまるできものです。

ただし、皮膚の下のしこりがすべて粉瘤とは限りません。 脂肪腫、リンパ節、石灰化上皮腫、炎症性の膿瘍、皮膚腫瘍など、別のできもののこともあります。

診察では、粉瘤かどうか、炎症があるか、処置や手術が必要かを確認します。 手術が適切な場合は、当院で対応できるか、専門施設への紹介がよいかを判断します。

赤く腫れて痛い場合は、自分で潰さず早めにご相談ください。

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痛み・腫れ・繰り返すしこりによる対応の違い

粉瘤・しこりは、状態によって対応が変わります。

痛くない丸いしこりがある

皮膚の下に丸く触れるしこりがあり、赤みや痛みがない場合は、粉瘤のほか、脂肪腫など別のできもののこともあります。

まず診察で、しこりの大きさ、硬さ、動き、深さ、中央の開口部の有無を確認します。 粉瘤と考えられ、気になる場合や炎症を繰り返す場合は、摘出手術を相談します。


赤く腫れて痛い

粉瘤が炎症を起こすと、赤み、痛み、熱感、腫れ、膿が出る状態になることがあります。

この時期は、無理に袋ごと取る手術をするより、まず炎症を落ち着かせることを優先する場合があります。

状態により、抗菌薬、外用、切開して膿を出す処置などを検討します。


同じ場所が何度も腫れる

一度腫れが引いても、粉瘤の袋が残っていると、同じ場所がまた腫れることがあります。

内容物だけを出しても、袋が残ると再発することがあります。 繰り返す粉瘤では、炎症が落ち着いている時期に袋ごと取る手術を相談します。


悪いできものではないか心配

急に大きくなる、硬くて動きにくい、出血する、皮膚がただれる、強い痛みがある場合は、粉瘤以外のできものも考えます。

自己判断で潰したり、長く様子を見たりせず、診察で確認してください。


粉瘤とは

粉瘤は、皮膚の下に袋状の構造ができ、その中に角質がたまる良性のできものです。

よく「脂肪のかたまり」と言われますが、実際には脂肪そのものではありません。 袋の中に、垢のような角質やにおいのある内容物がたまります。

粉瘤では、次のような特徴がみられることがあります。

粉瘤は、炎症がないときは痛みが少ないこともあります。 そのため、長く放置されることもありますが、大きくなったり、急に炎症を起こしたりすることがあります。


粉瘤は自然に治りますか?

粉瘤は、炎症が引くと小さくなったように見えることがあります。

ただし、袋が皮膚の下に残っていると、再び内容物がたまり、同じ場所が腫れることがあります。

抗菌薬や切開排膿で赤みや痛みが落ち着いても、それだけで粉瘤が完全になくなるわけではありません。

繰り返す粉瘤、だんだん大きくなる粉瘤、気になる場所にある粉瘤では、炎症が落ち着いている時期に袋ごと取る手術を相談します。


赤く腫れた粉瘤について

粉瘤が炎症を起こすと、赤く腫れて痛くなることがあります。

次のような症状がある場合は、早めに受診してください。

赤く腫れて痛い粉瘤を自分で潰すと、炎症が広がる、傷あとが残る、再発しやすくなる原因になります。

炎症が強い時期には、まず抗菌薬や外用薬、必要に応じて切開排膿で炎症を落ち着かせます。

その後、状態が落ち着いてから、粉瘤の袋を取り除く手術を検討することがあります。


粉瘤に似たしこり

皮膚の下のしこりは、粉瘤以外のこともあります。

たとえば、次のようなものです。

しこりの種類によって、治療方法は変わります。

「粉瘤だと思っていたけれど別のできものだった」ということもあるため、まず診察で確認することが大切です。


早めに受診した方がよい場合

次のような場合は、早めに皮膚科でご相談ください。

赤く腫れて痛い場合は、無理に潰さず、早めに受診してください。


当院での処置・摘出手術と、専門施設への紹介

診察のうえ、当院で対応できるか、形成外科や基幹病院への紹介が望ましいかを判断します。

一方で、顔・首など傷あとへの配慮が特に必要な部位、大きい粉瘤、深い粉瘤、悪性との鑑別が必要なものでは、形成外科や基幹病院をご案内することがあります。


粉瘤手術について

粉瘤を根本的に治すには、皮膚の下にある袋を取り除く手術が必要になることがあります。

手術方法は、粉瘤の大きさ、部位、炎症の有無、皮膚の状態によって変わります。

小さな切開から袋を取り除く方法や、必要な範囲を切開して袋ごと取り除く方法などを、状態に応じて検討します。

手術では、局所麻酔を行い、できるだけ痛みを抑えて処置します。 粉瘤を取り除いたあとは、必要に応じて縫合します。

摘出した組織は、必要に応じて病理検査で確認します。


炎症があるときにすぐ手術できますか?

赤く腫れて痛い時期は、炎症のため周囲の組織がもろくなり、袋をきれいに取りきることが難しいことがあります。

そのため、炎症が強い場合は、まず抗菌薬や外用薬、切開排膿で炎症を落ち着かせます。

炎症が落ち着いてから、改めて摘出手術を相談することがあります。

ただし、痛みが強い、膿がたまっている、皮膚が破れそうな場合は、当日の処置が必要になることもあります。


手術後の経過

粉瘤手術後は、処置部位に傷ができます。

傷の大きさや縫合の有無は、粉瘤の大きさ、部位、炎症の程度によって変わります。

手術後は、次のような経過をみます。

手術後は、傷をこすらず、指示された処置を行ってください。

入浴、運動、飲酒、仕事、学校生活については、処置内容と部位により注意点が変わるため、診察時に説明します。


自宅でしてよいこと・避けたいこと

してよいこと

避けたいこと

粉瘤は、内容物を出すだけでは袋が残ることがあります。 自己処置で悪化することがあるため、気になる場合は皮膚科で確認してください。


粉瘤手術の費用

医学的に必要な粉瘤の摘出手術は、保険診療になることがあります。

自己負担額は、部位、大きさ、病理検査、処方、保険の負担割合などによって変わります。

診察で手術の適応と対応施設を確認したうえで、現在の費用をご案内します。


手術の相談も、まず一般皮膚科へ

早めに一般皮膚科で相談した方がよい場合

この場合は、一般皮膚科でご相談ください。

手術相談をしたい場合

この場合も、まず一般皮膚科で診察を受けてください。 診察のうえで、当院で対応可能か、紹介が望ましいかを判断します。


よくある質問

粉瘤は自然に治りますか?

自然に完全に消えることは少ないです。

赤みや腫れが引いて小さくなったように見えても、袋が残っていると再び腫れることがあります。

繰り返す粉瘤では、炎症が落ち着いている時期に摘出手術を相談します。


自分で潰してもいいですか?

潰さないでください。

自分で潰すと、炎症が広がる、感染が悪化する、傷あとが残る、再発しやすくなる原因になります。

においのある内容物が出たとしても、袋が残っていると再び腫れることがあります。


粉瘤とニキビは違いますか?

違います。

ニキビは毛穴の炎症が中心ですが、粉瘤は皮膚の下に袋ができ、その中に角質がたまるできものです。

赤く腫れるとニキビのように見えることがありますが、繰り返すしこりや中央の黒い点がある場合は粉瘤の可能性があります。


赤く腫れている当日に手術できますか?

状態によります。

炎症が強い時期は、袋をきれいに取りきることが難しいため、まず炎症を落ち着かせることがあります。

痛みが強い、膿がたまっている場合は、切開排膿などの処置を行うことがあります。 炎症が落ち着いてから、改めて摘出手術を相談します。


切開排膿だけで治りますか?

切開排膿は、たまった膿を出して痛みや腫れを軽くする処置です。

ただし、粉瘤の袋が残っていると、再び腫れることがあります。 繰り返す場合は、炎症が落ち着いてから摘出手術を検討します。


粉瘤手術は痛いですか?

手術では局所麻酔を行います。

麻酔の注射時には痛みがありますが、手術中の痛みをできるだけ抑えて処置します。

炎症が強い場合は麻酔が効きにくいことがあるため、先に炎症を落ち着かせることがあります。


抜糸は必要ですか?

縫合した場合は、後日抜糸が必要になることがあります。

抜糸の時期は、部位や傷の状態によって変わります。 診察時にご説明します。


手術後はお風呂に入れますか?

処置内容や部位によって異なります。

当日の入浴、シャワー、運動、飲酒については、手術内容に応じて説明します。 傷を強くこすったり、長時間湯船につかったりすることは避けていただく場合があります。


傷あとは残りますか?

残る可能性があります。

粉瘤手術では皮膚を切開するため、傷あとが残ることがあります。 大きさ、部位、炎症の有無、体質、術後のケアによって目立ち方は変わります。

赤く腫れている時期に処置した場合は、傷あとが目立ちやすくなることがあります。


粉瘤手術の費用はいくらくらいですか?

医学的に必要な手術は、保険診療になることがあります。

自己負担額は、部位、大きさ、病理検査、処方、保険の負担割合などで変わります。 診察後に現在の費用をご確認ください。


悪性のことはありますか?

粉瘤自体は良性のことが多いです。

ただし、粉瘤に似て見える別のできものもあります。 急に大きくなる、硬く動かない、出血する、皮膚がただれる場合は、早めに診察が必要です。

診察のうえ、必要に応じて病理検査や専門医療機関での精査を検討します。


粉瘤・しこりが気になる方へ

皮膚の下の丸いしこりは、粉瘤のことがあります。 ただし、脂肪腫、リンパ節、石灰化上皮腫、皮膚腫瘍など、別のできもののこともあります。

粉瘤は、赤みや腫れが引いても、袋が残ると再び腫れることがあります。 自分で潰さず、まず皮膚科で確認しましょう。

当院では、炎症がある粉瘤の処置や、対応可能な粉瘤の摘出手術を保険診療で相談できます。

向日市・東向日駅周辺、長岡京市・乙訓エリアで、粉瘤、皮膚の下のしこり、赤く腫れたできものにお悩みの方は、診察でご相談ください。