湿疹とは

湿疹は、皮膚に炎症が起こり、赤みやブツブツ、かゆみなどが出る状態です。カサカサしたり、じゅくじゅくしたりすることもあります。

乾燥や汗、摩擦、かぶれなどがきっかけになります。赤みやかゆみが強いときは、保湿に加えて炎症を抑える塗り薬で治療します。


かぶれは、皮膚に触れたものが原因の湿疹です

医学的には「接触皮膚炎」といいます。化粧品や薬、金属など、皮膚に触れるさまざまなものが原因になります。

原因になりやすいものには、次のようなものがあります。

かぶれでは、原因に触れ続けると、薬を塗っても治りにくくなります。 一度よくなったように見えても、原因に再び触れるとすぐぶり返すことがあります。

診察時には、使っていた化粧品、湿布、塗り薬、ヘアカラー剤、アクセサリーなどが分かると参考になります。


湿布や日光で悪化するかぶれ

湿布や一部の外用薬では、貼った場所が赤くかぶれるだけでなく、日光に当たって強く悪化することがあります。

特に、ケトプロフェンを含む湿布では、貼っている間だけでなく、はがした後もしばらく注意が必要です。 製品によっては、使用後も4週間程度、貼っていた場所に紫外線を当てないよう注意が必要とされています。

湿布をはがした後に、貼っていた場所が急に赤くなる、水ぶくれが出る、強いかゆみが出る場合があります。 湿布かぶれが疑われる場合は、自己判断で使い続けず受診してください。

外出時は、貼っていた部分を衣類やサポーターなどで覆い、日光に当たりにくくすることも大切です。


乾燥によるかゆみ

乾燥すると皮膚のバリア機能が弱くなり、かゆみや湿疹が出やすくなります。

冬だけでなく、エアコン、熱いお風呂、洗いすぎ、こすりすぎ、加齢、子どもの乾燥肌などでも起こります。

特に高齢の方では、すねを中心にカサカサやかゆみが始まることがよくあります。 すねに白い粉をふいたような乾燥、細かいひび割れ、赤み、かゆみが出て、掻くことで湿疹に進むことがあります。

軽い乾燥であれば、保湿で改善することもあります。 ただし、赤みやかゆみが強い場合は保湿だけでは不十分なことがあり、湿疹の炎症を抑えたうえで保湿を続けることが大切です。


じんましんとの違い

湿疹だと思っていても、じんましんのことがあります。

じんましんは、蚊に刺されたような盛り上がりが出たり消えたりするのが特徴です。 数時間で場所が変わることもあります。

湿疹は、同じ場所に赤みやブツブツ、カサカサ、じゅくじゅくが残ることが多いです。

「出たり消えたりする」「全身に急に広がる」「唇やまぶたが腫れる」場合は、じんましんの記事も参考にしてください。


カビやダニが原因のこともあります

湿疹のように見える赤みやかゆみが、カビやダニによる感染症のこともあります。

足の指の間の皮むけや股の赤みが長引く、家族にもかゆみがあるときは、こうした感染症も考えます。

カビが原因の場合、ステロイドの塗り薬だけでは悪化することがあります。薬を塗ってもよくならないときは、皮膚科で原因を確認しましょう。


薬疹に注意したい場合

新しく飲み始めた薬のあとに、全身に赤い発疹が出ることがあります。 これを薬疹といいます。

薬を始めたあとに発疹が出て、次のような症状を伴う場合は、当日中に医療機関へ連絡・受診してください。

息苦しさや意識の変化がある場合は、通常の外来を待たず、救急受診が必要です。薬を飲み始めてから発疹が出た場合は、薬の名前や開始日をメモして受診してください。


早めに受診した方がよい場合

次のような場合は、皮膚科での相談をおすすめします。

顔や目の周り、子どもの湿疹では、自己判断で市販薬を塗り続けるのは避けましょう。


自宅でできること

症状が軽い場合でも、皮膚をこすらず、悪化する原因を減らすことが大切です。

かぶれが疑われる場合は、原因に触れ続けないことが大切です。 「良くなったけど、また悪くなる」を繰り返す場合は、原因が残っていることがあります。


避けたいこと

次のような対応は避けてください。

湿疹やかぶれは、掻くほど悪化しやすくなります。 かゆみが強い場合は、早めに炎症を抑える治療を考えましょう。


ステロイド外用薬について

湿疹やかぶれでは、炎症とかゆみを抑えるためにステロイド外用薬を使うことがあります。

ステロイド外用薬は、怖がって全く使わないよりも、症状に合った強さで短期間しっかり使う方がよい場合があります。 かゆみを抑えることで、掻き壊しやとびひを防ぎやすくなります。

ただし、場所によって薬の強さを変える必要があります。

特に注意が必要なのは、次の部位です。

自己判断で長く塗り続けるのではなく、部位、年齢、症状に合わせて使いましょう。


かゆみ止めの飲み薬について

かゆみが強い場合は、抗ヒスタミン薬などの飲み薬を使うことがあります。

飲み薬は、かゆみを和らげて掻き壊しを減らす助けになります。 ただし、湿疹そのものの炎症を抑える主役は塗り薬になることが多いです。

眠気が出る薬もあるため、年齢や生活に合わせて相談します。


かぶれの原因・感染の有無を調べ、塗り薬を選ぶ

ふるかわスキンクリニックでは、かゆみ・湿疹・かぶれについて診察します。

診察では、湿疹の場所、見た目、かゆみ、経過、使っている薬や化粧品、生活の中で触れるものを確認します。症状に合う塗り薬・飲み薬・保湿剤を選び、かぶれの原因が疑われるときは避け方もお伝えします。

次のような相談ができます。

真菌検査や細菌感染の確認が必要になることがあります。

パッチテストや詳しいアレルギー検査が必要と考えられる場合は、検査の実施方法や検査可能な医療機関について相談します。


よくある質問

湿疹とかぶれは違いますか?

湿疹は、赤み、ブツブツ、じゅくじゅく、カサカサなどを含む広い言葉です。 かぶれは、その中でも何かが皮膚に触れて起こる湿疹です。

化粧品、薬、金属、湿布、洗剤、ヘアカラーなどが原因になることがあります。


軽い湿疹なら保湿だけでよくなりますか?

軽い湿疹であれば、人によっては保湿だけで改善することがあります。

ただし、赤みやかゆみが強い場合は、保湿だけでは十分でないことがあります。 炎症を抑える塗り薬が必要になる場合もあるため、長引くときはご相談ください。


かぶれたときは、まず何をすればいいですか?

原因として思い当たるものがあれば、いったん使用を中止してください。

皮膚についたものは、こすらずやさしく洗い流しましょう。 原因に触れ続けると、治りにくく、治ってもすぐにぶり返すことがあります。

赤みやかゆみが強い場合、顔や目の周りに出た場合、広がる場合は受診してください。


湿布でかぶれた場合、日光にも注意が必要ですか?

一部の湿布では注意が必要です。

特にケトプロフェンを含む湿布では、はがした後も4週間程度、貼っていた場所に紫外線を当てないよう注意が必要とされています。 湿布を貼っていた部分が赤くなる、水ぶくれが出る、強くかゆい場合は受診してください。


市販薬で様子を見てもいいですか?

軽い症状なら短期間で落ち着くこともあります。

ただし、市販薬で改善しない、悪化する、顔や陰部にある、子どもに使う、何の湿疹か分からない場合は皮膚科で確認してください。 水虫やカンジダなどでは、薬の選び方を間違えると悪化することがあります。


ステロイドを塗っても大丈夫ですか?

湿疹やかぶれの炎症を抑えるために、ステロイド外用薬を使うことがあります。

大切なのは、場所、年齢、症状に合った強さと期間で使うことです。 自己判断で長く塗り続けたり、顔や目の周りに強い薬を使ったりしないようにしましょう。


かゆくて眠れません。受診した方がいいですか?

受診をおすすめします。

かゆみが強いと、掻き壊して湿疹が悪化したり、とびひのような感染につながったりすることがあります。 塗り薬や飲み薬でかゆみを抑える治療を検討します。


うつる湿疹ですか?

湿疹やかぶれ自体は、通常そのまま人にうつるものではありません。

ただし、とびひ、疥癬、水虫、カンジダなど、うつることがある病気もあります。 家族もかゆい、じゅくじゅくして広がる、足や股の湿疹が長引く場合は診察で確認しましょう。


何度も同じ場所がかぶれます。原因は分かりますか?

原因を推定できることがあります。

化粧品、湿布、金属、ヘアカラー、マスク、洗剤、仕事や家事で触れるものなどを確認します。 パッチテストが必要な場合は、実施方法や検査先を相談します。