子どもの湿疹・かゆみは皮膚科でご相談ください。当院では、保湿剤・塗り薬による治療に加え、状態に応じてデュピクセントや紫外線療法についても相談できます。

子どもの湿疹は「保湿だけ」でよい場合と、薬が必要な場合があります

子どもの肌は乾燥しやすく、かゆみや湿疹を繰り返すことがあります。

乾燥だけであれば、保湿で落ち着くこともあります。 しかし、赤み、かゆみ、ザラザラ、掻き壊し、じゅくじゅくがある場合は、皮膚に炎症が起きている状態です。

炎症があるときは、保湿だけでは十分に良くならないことがあります。 その場合は、年齢・部位・湿疹の強さに合わせて、炎症を抑える塗り薬を使うことが大切です。

アトピー性皮膚炎は、良くなったり悪くなったりを繰り返しやすい病気です。 「悪い時だけ塗る」だけでなく、良い状態を保つためのスキンケアや再燃予防も大切になります。

このようなときは皮膚科でご相談ください

次のような症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。

乾燥肌と思っていても湿疹を伴うことがあります。保湿を続けても改善しないときは、診察で皮膚の状態を確認します。

食後に息がしにくい、ゼーゼーする、ぐったりしている、唇が青白い、繰り返し吐き続けるなどの症状が今ある場合は、通常の診察を待たず119番へ連絡してください。

乾燥肌とアトピー性皮膚炎は重なることがあります

乾燥肌だけでも、かゆみや赤みが出ることがあります。

一方で、湿疹を繰り返す、左右対称に出る、かゆみが強い、掻き壊しが続く、夜眠れないほどかゆい場合は、アトピー性皮膚炎を考えて診察します。

アトピー性皮膚炎は、アレルギー検査だけで決まる病気ではありません。 湿疹の場所、続いている期間、かゆみ、年齢、家族歴、これまでの治療への反応などを見ながら判断します。

治療の基本は「保湿」と「炎症を抑える塗り薬」です

保湿は、子どもの乾燥肌・アトピー性皮膚炎の治療の土台です。 入浴後だけでなく、朝や帰宅後など、乾燥しやすいタイミングで塗ることもあります。

ただし、赤い、かゆい、ザラザラする、掻き壊している湿疹では、保湿だけでは不十分なことがあります。

その場合は、ステロイド外用薬などの炎症を抑える薬を使います。 ステロイドは怖い薬という印象を持たれることがありますが、大切なのは、部位・年齢・症状に合った強さと量で使うことです。

薬への不安があるときは、使う量や期間を一緒に確認します。量が少なすぎると炎症が十分におさまらない一方、指示を超えて長く使うことにも注意が必要です。

診察では、どこに、どの薬を、どのくらいの量で、いつまで塗るのかを確認します。

良くなった後も、再燃を防ぐ塗り方があります

アトピー性皮膚炎は、見た目が良くなっても、同じ場所に湿疹を繰り返すことがあります。

そのため、湿疹が落ち着いた後も、保湿を続けることが大切です。 また、再燃しやすい場所には、医師の指示に沿って、少ない回数で炎症を抑える薬を使い、悪化を防ぐ塗り方を相談することがあります。

「良くなったらすぐ全部やめる」ではなく、 「しっかり落ち着かせる時期」と「良い状態を保つ時期」に分けて考えることが大切です。

かゆみ・掻き壊し・とびひにも注意が必要です

かゆみが強いと、眠りが浅くなったり、集中しにくくなったりすることがあります。 掻き壊しが続くと、湿疹が悪化し、とびひなどの感染を合併することもあります。

じゅくじゅくしている、黄色いかさぶたが増える、痛みがある、急に広がってきた場合は、治療を調整した方がよいことがあります。

必要に応じて、かゆみ止めの内服薬や、感染に対する治療を相談します。 ただし、かゆみ止めだけで湿疹そのものが治るわけではありません。皮膚の炎症を整えることが大切です。

食物アレルギーが原因とは限りません

アトピー性皮膚炎と食物アレルギーが関係することはあります。 ただし、湿疹があるからといって、すぐに食物アレルギーと決まるわけではありません。

自己判断で食事を制限すると、成長や栄養面に影響することがあります。食後に症状が出たことがある場合は、食べたもの、食べてからの時間、症状を記録してご相談ください。

食後に息がしにくい、ゼーゼーする、ぐったりしている、唇が青白い、繰り返し吐き続けるなどの症状が今ある場合は、通常の診察を待たず119番へ連絡してください。処方済みのアドレナリン自己注射薬がある場合は、事前の指示に従って使用し、救急要請してください。

必要に応じて、小児科やアレルギー科での確認をご案内することがあります。

外用治療で十分に落ち着かない場合の選択肢

通常は、まずスキンケア、保湿、塗り薬の使い方を整えることが大切です。

それでも湿疹やかゆみが十分に落ち着かない場合、または中等症以上のアトピー性皮膚炎が続く場合には、追加の治療を検討することがあります。

当院では、状態に応じて次のような治療についても相談できます。

デュピクセント(一般名:デュピルマブ)

デュピクセントは商品名で、一般名はデュピルマブです。 アトピー性皮膚炎の炎症に関わるIL-4とIL-13の働きを抑える注射薬で、外用治療を適切に行っても十分に改善しない場合に検討します。

すべての子どもに必要な治療ではありません。 まずは、現在の湿疹の状態と、塗り薬が適切に使えているかを確認することが大切です。

年齢と投与間隔

アトピー性皮膚炎では、生後6か月以上かつ体重5kg以上の子どもに保険適用があります。 標準的な投与量と間隔は体重で変わります。

費用と子どもの医療費助成(公費)

2026年7月時点の薬価は、1本あたり約4万〜5万4千円です。 これは保険適用前の金額で、実際の窓口負担は体重、初回の投与本数、投与間隔、健康保険の自己負担割合によって変わります。

向日市では、0歳から中学校卒業までの方が受給者証を提示した場合、保険診療の通院は1か月1医療機関200円の自己負担です。 対象要件を満たすデュピルマブの保険診療分も助成の対象になりますが、保険外費用は対象外です。 高校生や市外にお住まいの方は制度が異なるため、居住地の自治体へご確認ください。

副作用として、注射部位の反応、結膜炎などがみられることがあります。 治療を行う場合は、効果だけでなく注意点も含めて説明します。

紫外線療法

紫外線療法は、医療用の紫外線を皮膚に照射し、炎症やかゆみを抑える治療です。 外用治療だけでは十分に落ち着かない場合や、湿疹を繰り返す場合に選択肢になることがあります。

通院は週1〜2回が目安ですが、症状や通院状況に合わせて、受診のたびに照射する方法もあります。 照射量と頻度は診察で調整します。

紫外線照射だけで来院される場合は、できるだけ待ち時間が短くなるよう院内の流れを工夫しています。

治療中は、赤み、ヒリつき、乾燥、日焼けのような反応が出ることがあります。

自宅でできること

ご自宅では、次のようなケアを意識してください。

写真があると、診察時に「いつ悪くなるのか」「どのくらい繰り返しているのか」が分かりやすくなります。

避けたいこと

次のようなことは避けましょう。

子どものアトピー性皮膚炎や乾燥肌は、毎日のケアと薬の使い方で状態が大きく変わります。 無理なく続けられる方法を一緒に考えることが大切です。

保湿・塗り薬から追加治療までの相談

ふるかわスキンクリニックでは、子どもの乾燥肌・アトピー性皮膚炎を保険診療で診察しています。

保湿剤、ステロイド・非ステロイド外用薬、かゆみ止めの使い方や、良くなった後の再燃予防もご相談いただけます。

通常の子どもの乾燥肌・アトピー性皮膚炎は、当院で診察できます。 外用治療で十分に落ち着かない場合も、デュピクセントや紫外線療法を含めて、状態に合った治療を相談します。

よくある質問

子どもの乾燥肌はアトピーですか?

乾燥肌だけのこともあります。 ただし、湿疹を繰り返す、かゆみが強い、掻き壊しが続く、眠れないほどかゆい場合は、アトピー性皮膚炎を考えて診察します。

保湿だけで治りますか?

乾燥だけであれば、保湿で落ち着くこともあります。 ただし、赤みやかゆみがある場合は、炎症を抑える塗り薬が必要になることがあります。

ステロイドは怖いですか?

ステロイド外用薬は、部位・年齢・症状に合った強さと量で使うことが大切です。 薬への不安がある場合は、使い方と副作用を診察で確認しましょう。炎症が続くと、かゆみ、掻き壊し、感染につながることがあります。

自己判断で長く使い続けることは避け、診察で塗り方を確認しましょう。

良くなったら薬をやめてもよいですか?

湿疹の状態によります。 急に全部やめると、同じ場所に再燃することがあります。

落ち着いた後も保湿を続け、再燃しやすい場所には、塗る回数を減らしながら予防的に使う方法を相談することがあります。

いつまで通院が必要ですか?

湿疹が落ち着くまで通院が必要なこともあれば、再燃しやすい時期に塗り方を調整するために通院することもあります。

目標は、薬をただ出し続けることではなく、良い状態を保ち、悪化しにくい肌を目指すことです。

食物アレルギーが原因ですか?

湿疹だけで食物アレルギーと決めつけることはできません。 自己判断で食事制限をすることは避けましょう。

食後に症状が出たことがある場合は、食べたものや症状を記録してご相談ください。食後に息がしにくい、ゼーゼーする、ぐったりしている、唇が青白い、繰り返し吐き続けるなどの症状が今ある場合は、通常の診察を待たず119番へ連絡してください。

デュピクセント(デュピルマブ)は何歳から受けられますか?

アトピー性皮膚炎では、生後6か月以上かつ体重5kg以上の子どもが対象です。 投与間隔は体重によって異なり、4週間隔または2週間隔で行います。 適応は重症度とこれまでの外用治療を確認して判断します。

デュピクセントの費用に子どもの医療費助成は使えますか?

向日市の0歳から中学校卒業までの方は、受給者証の提示により、保険診療の通院が1か月1医療機関200円の自己負担です。 保険外費用は対象外で、年齢や居住自治体によって制度が異なります。

紫外線療法はどのくらいの頻度で通いますか?

週1〜2回が目安ですが、症状や通院状況に合わせて、受診のたびに照射する方法もあります。 紫外線照射だけの場合は、できるだけ待ち時間が短くなるよう院内の流れを工夫しています。

皮膚科と小児科、どちらに行けばよいですか?

乾燥、湿疹、かゆみ、掻き壊しなど、皮膚の症状が中心であれば皮膚科で相談できます。