子どもの皮膚の下にできるしこりには、石灰化上皮腫や粉瘤、リンパ節の腫れなどがあります。硬さや場所、赤み・痛みの有無が、診察の手がかりになります。

子どものできものには、自然に小さくなるものもありますが、石のように硬いもの、少しずつ大きくなるもの、赤く腫れて痛いものは診察で確認した方が安心です。

ふるかわスキンクリニックでは、子どもの皮膚のできもの・しこりを診察し、経過を見てよいものか、処置や専門施設での相談が必要なものかを判断します。


子どもに多いできもの・しこり

石のように硬いしこり

子どもの顔、首、腕などに、皮膚の下でコリコリ触れる硬いしこりができることがあります。

代表的なものに、石灰化上皮腫があります。 良性のできもののことが多いですが、自然に消えにくく、少しずつ大きくなることがあります。

触ると石のように硬く、皮膚の下で動くことがあります。 まぶたの近く、顔、首などにできた場合は、傷あとや処置方法も含めて慎重に考えます。

小さなお子さんでは、局所麻酔でじっとして処置を受けるのが難しいことがあります。 必要に応じて、形成外科などでの治療も含めてご案内します。


皮膚の下の丸いしこり

皮膚の下に、丸くふくらむしこりができることがあります。 代表的なものに、粉瘤があります。

粉瘤は、皮膚の中に袋のような構造ができ、その中に角質などがたまるできものです。 中央に小さな黒い点が見えることもあります。

普段は痛くなくても、炎症を起こすと赤く腫れて痛くなることがあります。 膿が出る、においのある内容物が出る、急に腫れる場合は早めに受診してください。

自宅で押し出すと、炎症が広がったり、再び腫れたりすることがあります。 潰さずに皮膚科で確認しましょう。


赤く腫れて痛いできもの

赤く腫れて痛いできものは、毛穴の感染、おでき、虫刺されの悪化、炎症を起こした粉瘤などが考えられます。

膿がたまっている場合は、塗り薬や飲み薬だけでなく、処置が必要になることもあります。 赤みが広がる、痛みが強い、熱をもっている場合は早めにご相談ください。

虫刺されを掻き壊したあとや、湿疹・水いぼを触ったあとに腫れてくることもあります。


首・耳の後ろ・あご下のぐりぐり

首や耳の後ろ、あごの下に、ぐりぐりしたしこりを触れることがあります。

子どもでは、風邪、のどの炎症、中耳炎、頭皮の湿疹、虫刺されなどのあとに、リンパ節が腫れることがあります。 小さく、動きがあり、少しずつ小さくなる場合は急がないこともあります。

ただし、長く続く、大きくなる、硬くて動きにくい、赤く腫れて痛い、発熱が続く場合は診察で確認しましょう。

耳の痛み、鼻水、のどの痛みが強い場合は、耳鼻科での確認が必要になることもあります。


まぶた・眉毛まわりのしこり

まぶたや眉毛の近くには、石灰化上皮腫、皮様嚢腫、粉瘤、ものもらい、霰粒腫など、さまざまなしこりができます。

目の近くのできものは、皮膚だけでなく、目への影響や傷あとも考えて判断します。 場所によっては眼科や形成外科での確認がよい場合もあります。


水いぼ・いぼ・ほくろのこともあります

皮膚の表面に小さなぶつぶつが増えている場合は、水いぼやウイルス性のいぼのことがあります。

黒っぽいできものは、ほくろのこともあります。 急に大きくなる、出血する、色や形が変わる場合は診察で確認しましょう。


受診した方がよいとき

次のような場合は、皮膚科での相談をおすすめします。

「痛くないから大丈夫」とは言い切れません。 反対に、赤く腫れて痛いものでも、早めに治療すれば落ち着くことがあります。


自宅で避けたいこと

できものやしこりを見つけても、次のような自己処置は避けてください。

粉瘤や膿んだできものは、押すと中身が出ることがあります。 しかし、袋が残ったり炎症が広がったりすることがあるため、自宅で無理に出さないようにしましょう。

写真を撮っておくと、大きさや赤みの変化が分かりやすくなります。


しこりの診察と処置・紹介の判断

ふるかわスキンクリニックでは、子どものできもの・しこりについて診察します。

診察では、できものの場所、硬さ、動き、赤み、痛み、増え方を確認します。 石灰化上皮腫、粉瘤、リンパ節の腫れ、水いぼ、いぼ、ほくろなどを考えながら、状態を見ていきます。

診察の結果により、経過観察、薬や処置、形成外科・耳鼻科・小児科などとの連携が必要かを判断します。

小児の手術や、顔・まぶた・首など慎重な対応が必要な場所では、年齢や部位を考えて治療方針を相談します。


よくある質問

子どもの硬いしこりは悪いものですか?

子どもの硬いしこりには、石灰化上皮腫など良性のできものもあります。 ただし、見た目や触った感じだけで判断するのは難しいことがあります。

大きくなる、顔や首にある、硬くて気になる場合は、皮膚科で確認しましょう。


石灰化上皮腫は自然に治りますか?

自然に消えにくいことがあります。 小さいうちは経過を見ることもありますが、大きくなる場合や目立つ場所にある場合は、摘出を検討することがあります。

子どもの年齢や場所によっては、形成外科での相談がよい場合もあります。


粉瘤は子どもにもできますか?

子どもにも粉瘤ができることがあります。

皮膚の下に丸いしこりとして触れ、炎症を起こすと赤く腫れて痛くなることがあります。 自宅で潰さず、皮膚科で確認してください。


首のぐりぐりはリンパ節ですか?

風邪、のどの炎症、中耳炎、頭皮の湿疹などのあとに、首や耳の後ろのリンパ節が腫れることがあります。

小さく、動きがあり、少しずつ小さくなる場合は急がないこともあります。 ただし、大きくなる、硬い、痛い、赤く腫れる、長く続く場合は受診してください。


手術が必要になりますか?

できものの種類、大きさ、場所、年齢によります。

小さくて変化が少ないものは経過を見ることもあります。 大きくなる、炎症を繰り返す、見た目や傷あとが気になる場所にある場合は、処置や形成外科での相談を検討します。


皮膚科と小児科、どちらに行けばいいですか?

皮膚表面のできものや、皮膚の下のしこりであれば、まず皮膚科で相談できます。

発熱、のどの痛み、耳の痛み、全身の体調不良がある場合は、小児科や耳鼻科での確認が必要になることもあります。