子どもの体に、小さくてツヤのあるブツブツが増えてきたら、水いぼの可能性があります。 水いぼは自然に治ることもありますが、長く続いたり、掻いて広がったりすることがあります。
かゆみや湿疹がある場合は、水いぼだけでなく皮膚の状態も一緒に診察します。
水いぼの特徴と自然に治るまでの経過
水いぼとは
水いぼは、正式には伝染性軟属腫といいます。 ウイルスが原因で、子どもに多い皮膚のできものです。
小さく、つるっとしたブツブツとして出ます。 中心が少しへこんで見えることもあります。
自然に治ることもあります
水いぼは、自然に治ることもあります。 ただし、治るまでに数か月から数年かかることがあります。
その間に掻いて広がったり、きょうだいや周りの子にうつったりすることがあります。 「必ず取る」「必ず放置する」ではなく、数や場所、かゆみ、本人の負担を見て相談します。
乾燥肌・アトピーがあると増えやすいことがあります
皮膚が乾燥していたり、湿疹があったりすると、水いぼが広がりやすくなることがあります。
掻くことで水いぼが破れ、周囲の皮膚に広がることがあります。 水いぼだけでなく、乾燥や湿疹の治療も一緒に考えることが大切です。
赤くなる・かゆい・膿む場合
水いぼの周りが赤くなったり、かゆくなったりすることがあります。 治る途中で赤く見えることもありますが、掻き壊して感染を起こすこともあります。
膿が出る、じゅくじゅくする、赤みが広がる場合は、とびひなどを起こしている可能性があります。 その場合は早めに受診してください。
早めに受診した方がよい場合
次のような場合は、皮膚科での相談をおすすめします。
- かゆくて掻いてしまう
- 赤く腫れている
- 膿やじゅくじゅくがある
- 乾燥肌やアトピーがある
- 顔や陰部など気になる場所にある
- きょうだいにうつるのが心配
- プールや園で相談するよう言われた
- 取るかどうか迷っている
- 何のブツブツか分からない
少ないうちに相談すると、治療方針を決めやすいことがあります。
自宅でしてよいこと・避けたいこと
してよいこと
- 爪を短くする
- 掻き壊しを防ぐ
- 入浴後に保湿する
- タオルを共有しない
- 水いぼを強くこすらない
- プール後はシャワーで洗う
- 湿疹がある場合は一緒に治療を相談する
乾燥や湿疹があると掻きやすくなります。 水いぼを広げないためにも、スキンケアは大切です。
避けたいこと
- 爪でむしる
- 強くこする
- 兄弟でタオルを共有する
- かゆい湿疹を放置する
- 自己判断で市販薬を長く使う
水いぼを家で潰すと、周りに広がったり、細菌感染を起こしたりすることがあります。 無理に触らず、皮膚科で相談してください。
プール・登園はどうしたらいい?
水いぼは、プールの水そのものでうつるわけではないとされています。 ただし、タオル、浮き輪、ビート板などを介してうつることがあるため、共有は避けましょう。
水いぼだけで、必ず保育園・幼稚園・学校を休む必要があるわけではありません。 ただし、園や学校、スイミングスクールによってルールが異なることがあります。
赤くなっている、掻き壊している、じゅくじゅくしている場合は、覆う・治療するなどの対応が必要になることがあります。 判断に迷う場合はご相談ください。
当院での摘除・経過観察と麻酔テープの準備
ふるかわスキンクリニックでは、水いぼについて診察します。
診察では、水いぼかどうか、数、場所、かゆみ、湿疹の有無、赤みや感染の有無を確認します。 そのうえで、取るか、経過を見るか、湿疹や乾燥を一緒に治療するかを相談します。
数が少なく、お子さん本人が取ることを希望する場合
当院では、水いぼの数が少なく、お子さん本人が摘除を希望する場合に処置を行います。
初回の診察で麻酔テープをお渡しします。 次回の処置日は、診察の1時間程度前にご家庭で水いぼへ麻酔テープを貼ってからご来院ください。 貼る場所や枚数は診察時に説明します。
数が多い、またはお子さん本人が取ることを希望しない場合
数が多い場合や、お子さん本人が摘除を希望しない場合は、無理に取らず、基本的に経過観察とします。 乾燥や湿疹、かき壊しがある場合は、それらの治療も一緒に行います。
ご希望の方には、銀を配合した化粧品MB-Fクリームを院内で販売しています。 肌を保湿・保護する目的の化粧品であり、水いぼの治療薬ではありません。 希望される場合は、診察時にお声がけください。
ワイキャンス外用液0.71%について
ワイキャンス外用液0.71%は、伝染性軟属腫(水いぼ)に用いるカンタリジン外用薬です。 2歳以上が対象で、医療機関で塗布した後、16〜24時間後に石けんと水で洗い流すなどの対応が必要です。
塗布部位の小水疱、かさぶた、赤み、かゆみ、びらん、痛みなどがみられることがあります。 当院では、これらの局所反応と処置後の管理を考慮し、現時点では導入していません。 導入が決まりましたら、当院ホームページでお知らせします。
処置できる個数などは、年齢・数・場所・本人の負担によって変わります。 まず診察で状態を確認します。
よくある質問
水いぼは自然に治りますか?
自然に治ることもあります。 ただし、数か月から数年かかることがあり、その間に増えたり、周りにうつったりすることがあります。
数が少ないうちに取るか、様子を見るかは、診察で相談できます。
水いぼは取った方がいいですか?
必ず全員が取らなければならないわけではありません。
数が少なく、お子さん本人が取ることを希望する場合は、麻酔テープを使って摘除します。 数が多すぎる場合や、本人が希望しない場合は、基本的に経過観察とします。
水いぼを取るのは痛いですか?
摘み取る処置では痛みを伴うことがあります。 当院では初回診察で麻酔テープをお渡しし、次回の処置診察の1時間程度前にご家庭で貼ってきていただきます。
無理に処置するのではなく、本人の希望と数、場所を見ながら相談します。
家で潰してもいいですか?
潰さないでください。
家で潰すと、水いぼが広がったり、細菌感染を起こしたりすることがあります。 気になる場合は皮膚科で確認しましょう。
水いぼがあってもプールに入れますか?
プールの水そのものでうつるわけではないため、水いぼだけで必ずプール禁止というわけではありません。
ただし、タオル、浮き輪、ビート板などの共有は避けてください。 園やスイミングスクールごとのルールも確認しましょう。
保育園や学校は休む必要がありますか?
水いぼだけで、必ず登園・登校を休む必要はありません。
ただし、掻き壊してじゅくじゅくしている、赤く腫れている、とびひが疑われる場合は、治療や覆う対応が必要になることがあります。 園や学校のルールも確認してください。
アトピーや乾燥肌があると水いぼは増えますか?
乾燥や湿疹があると、掻きやすくなり、水いぼが広がりやすくなることがあります。
水いぼだけでなく、保湿や湿疹の治療も一緒に行うことが大切です。 かゆみがある場合はご相談ください。