皮膚のできものは良性のことが多いですが、急に大きくなる、出血する、治らない、色や形が変わるものは診察が必要です。
悪性が心配なできものでは、美容目的のレーザーや自己処置を先に行わず、まず診断を優先します。必要な場合は専門施設と連携します。
変化するほくろ・治らない傷・爪の黒い線
変化するほくろ
左右非対称、境界が不明瞭、色むら、急な拡大、出血がある場合は、悪性黒色腫などの鑑別が必要です。
治らない赤い傷・かさぶた
基底細胞癌や有棘細胞癌、日光角化症などでは、治らない傷、出血、かさぶたを繰り返すことがあります。
爪の黒い線
爪の黒い線は良性の色素沈着や内出血のこともありますが、幅が広がる、爪周囲の皮膚まで黒い場合は早めの精査が必要です。
診察・ダーモスコピーと病理検査
診察では、見た目、経過、ダーモスコピー所見、過去の写真との比較を行います。悪性が疑われる場合や、皮膚生検・切除・病理検査が必要な場合は、対応可能な医療機関へ速やかにご案内します。
悪性が疑われる場合は病理診断を優先
治療方針は診断によります。悪性が疑われる病変は、レーザーで焼くのではなく、病理診断ができる方法を優先します。良性と判断できる場合は、経過観察や希望に応じた除去を相談します。
早めに受診した方がよい場合
- 急に大きくなる
- 出血やかさぶたを繰り返す
- 治らない傷がある
- ほくろの色や形が変わる
- 爪の黒い線が広がる
- 悪性か心配で不安が強い
自宅でしてよいこと・避けたいこと
してよいこと
- 変化の写真を撮る
- 過去の写真を探す
- 日焼けを避ける
- 早めに皮膚科へ相談する
避けたいこと
- 自分で削る・焼く
- 悪性が心配な病変に美容レーザーを先に当てる
- 出血する病変を放置する
- 市販薬で治そうとする
診察から専門施設への紹介まで
当院では、診察で良性の可能性が高いか、詳しい検査が必要かを判断します。専門的な検査や治療が必要な場合は、形成外科・皮膚腫瘍に対応できる総合病院・大学病院などをご案内します。
よくある質問
皮膚がんかどうか見ただけで分かりますか?
診察やダーモスコピーで疑いを判断しますが、確定には病理検査が必要なことがあります。
悪性が心配でもレーザーで取れますか?
悪性が疑われる場合はレーザーより病理検査ができる方法を優先します。
どんなほくろが危険ですか?
急に大きくなる、形がいびつ、色むらが強い、出血する、治らないものは受診してください。
紹介になることはありますか?
あります。精密検査や手術が必要な場合は専門施設と連携します。
受診前にできることは?
変化が分かる写真や、いつからあるかのメモを用意してください。