乙訓地域（向日市・長岡京市・大山崎町）で帯状疱疹ワクチン接種をご希望の方へ｜50歳以上に助成あり
2025年4月より、京都府の乙訓地域（向日市・長岡京市・大山崎町）において、帯状疱疹ワクチン（シングリックス）の公費助成制度が開始されました。
高齢者向けの定期接種に加え、50歳以上の任意接種にも助成があります。自己負担を抑えて、安心してワクチン接種を受けていただけます。
帯状疱疹とは？
帯状疱疹は、水ぼうそうの原因ウイルス（VZV）が再活性化して起こる病気で、50歳以上の方に多く見られます。
- 体の片側に現れる強い痛みと水疱形成
- 約2割の方が帯状疱疹後神経痛（PHN）を発症
- 高齢者や免疫力の落ちている方は重症化リスクあり
当院で使用する帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹の予防に使われるワクチンは2種類ありますが、当院では有効性の観点から「シングリックス（不活化ワクチン）」のみを採用しています。
| 種類 | 生ワクチン | シングリックス（不活化） |
|---|---|---|
| 接種回数 | 1回 | 2回（2か月間隔） |
| 予防効果 | 約50〜60% | 90%以上 |
| 効果持続 | 約5年 | 9年以上 |
| 対象 | 免疫が正常な50歳以上 | 50歳以上、免疫低下者も可 |
POINT最近の研究で、不活化ワクチン「シングリックス」の接種により、認知症の発症リスクが低下する可能性が示唆されています。米国の観察研究では、接種者は認知症を発症するまでの期間が約17％（約5カ月）延長されました。ワクチンがウイルスの再活性化や脳内炎症を抑えることが要因と考えられています。帯状疱疹の予防だけでなく、認知機能の維持にも期待されるワクチンです。
参考論文:The recombinant shingles vaccine is associated with lower risk of dementia – PubMed
乙訓地域の助成制度（2025年度）
① 高齢者向けの定期予防接種（節目年齢）
- 対象：65歳以上の節目年齢（65・70・75・80・85・90歳など）
- 負担額：1回10,000円（最大2回まで）（通常1回22000円）
各市町の「高齢者向け定期接種」は年度内対象者に接種券が郵送されます
② 50歳以上対象の任意接種助成
- 対象：50歳以上のすべての向日市民（年齢のみ）
- 助成額：1回10,000円（最大2回まで）（当院で接種の場合自己負担額1回につき12000円）
- 申請方法：接種後に償還払い（領収書や接種証明の提出が必要）（接種時に1回につき22000円を一度ご負担いただき、市に申請後に1回10000円の還付があります。）
▶ 各市町の詳細情報
当院での接種の流れ
- 予約：お電話または来院にて帯状疱疹ワクチン接種希望の旨お伝えいただき、ワクチンの手配を行います。
- 1回目の接種：当院での説明の後、シングリックスを接種します。
- 2回目の接種：1回目から約2か月後に2回目を接種します。
- 助成申請書類の発行：必要な書類をお渡しします。
ご予約・ご相談はお気軽にどうぞ
乙訓地域では定期接種・任意接種の両方に公費助成があります。制度をうまく活用し、将来の帯状疱疹をしっかり予防しましょう。まずはお気軽にお問い合わせください。
