京都府向日市にある皮膚科・美容皮膚科クリニック

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スピロノラクトンについて

【女性のニキビ・薄毛(FAGA)】スピロノラクトン内服|京都府向日市・乙訓・長岡京エリア

スピロノラクトンは皮脂分泌・脱毛の進行に関与するアンドロゲン(男性ホルモン)作用を弱める「抗アンドロゲン作用」を活かし、
成人女性のニキビ女性の薄毛(FAGA)に用いる内服治療です。
当院(京都府向日市/乙訓エリア・長岡京からもアクセス良好)では、自由診療で安全性に配慮しながら少量から開始します。

スピロノラクトンとは?

スピロノラクトンは本来カリウム保持性利尿薬として高血圧や心不全、浮腫などに使われる薬です。
同時にアンドロゲン受容体を阻害する性質があり、皮脂分泌の抑制脱毛の進行抑制が期待できるため、
成人女性のニキビ女性型脱毛症(FAGA)で海外を中心に広く用いられています。

作用の仕組み(なぜ効くの?)

  • 抗アンドロゲン作用:毛包や皮脂腺のアンドロゲン受容体をブロックし、皮脂分泌を低下させる →
    ホルモン要因が関与する成人女性のニキビに有効とされています。
    生理前後に悪化するニキビ成人以降で悪化しだしたニキビ、口回り・顎(あご)周りを中心にできるニキビに有効な可能性が高いです。
  • FAGAに対して:毛包のミニチュア化に関与するアンドロゲン刺激を弱め、抜け毛の進行抑制や太い毛の維持を後押しする効果が報告されています。
    (※「発毛」を保証する治療ではなく、反応には個人差があります)

※エビデンス例:英国の多施設ランダム化比較試験(SAFA)では、成人女性のニキビで有効性が示されています。
AAD(米国皮膚科学会)ガイドライン等でも、成人女性ニキビの内服選択肢として言及があります。
FAGAに関しても、レビュー等で有効性・安全性が報告されています。
参考:SAFA試験(BMJ掲載)、AADガイドライン、JAAD/レビュー等

対象となる方

  • 成人女性のニキビ(あご周り・口周り・生理前に悪化するタイプ、皮脂が多いタイプ、抗菌薬で再燃を繰り返す場合 など)
  • 女性の薄毛(FAGA)で、外用ミノキシジルのみでは不十分・進行抑制を強化したい場合

※妊娠中・授乳中・妊活中の方は使用できません。内服中は確実な避妊が必要です。

当院での内服方法(基本方針)

  • 皮脂抑制・ニキビ目的:
    50mg/日(1日1回)で開始し、おおむね6週で忍容性と効果を評価して100mg/日に増量を検討します。
    効果の目安は8〜12週24週で差が明瞭になりやすいです。
  • 女性の薄毛(FAGA)目的:
    25〜50mg/日で開始し、反応と副作用に応じて50→100mg/日を中心に調整します。
    必要に応じて150〜200mg/日まで検討することもありますが、200mg/日は上限寄りのため、体質・血圧・月経への影響を見ながら慎重に判断します。
    外用ミノキシジル併用が一般的で、効果の目安は3〜6か月程度で出現してくることが多いです。
  • 安全側の漸増オプション:
    低血圧傾向や副作用が心配な場合は25mg/日から開始→数週ごとに増量も可。
    ただしニキビに対しては50〜100mg/日のほうが効果が出やすいことが多いです。

モニタリング(採血)について

原則として、開始前(または開始直後)に腎機能(Cr/eGFR)・カリウム(K)を確認します。
そのうえで、若年で基礎疾患がない方のニキビ治療では高K血症が稀とする報告があり、状況により頻回採血を最小化できる場合があります。
一方で、45歳以上、腎機能低下、ACE阻害薬/ARB/カリウム製剤等の併用、増量時は採血を推奨します。

副作用・リスク

  • 比較的多い:月経不順・不正出血、乳房の張り/圧痛、めまい、血圧低下、頻尿など
  • まれだが注意:高カリウム血症(腎機能低下・高齢・ACE阻害薬/ARB/カリウム製剤併用でリスク上昇)、発疹、倦怠感
  • 禁忌:妊娠中/妊活中/授乳中、重い腎機能障害、原因不明の高カリウム血症 など

※若年で基礎疾患のない女性では高カリウム血症は稀とする報告がありますが、45歳以上・腎機能低下・併用薬ありでは定期採血が推奨されます。

よくある質問(FAQ)

Q. どのくらいで効きますか?

ニキビは8〜12週で皮脂・炎症の軽減を感じやすく、24週で差が明確になりやすいです。
FAGAは3〜6か月で抜け毛減少→ボリューム改善を実感する方が多いです(個人差あり)。

Q. 男性は使えますか?

男性では女性化乳房・性機能への影響などの懸念が大きいため、当院では原則として男性の薄毛目的には処方しません。

Q. 妊活中・妊娠中・授乳中は?

禁忌です。胎児(特に男児)の性分化への影響が理論上懸念されるため、妊娠中/妊活中/授乳中は使用できません。
内服中は確実な避妊をお願いします。

Q. 併用注意の薬は?

ACE阻害薬、ARB、カリウム製剤/サプリ、一部の利尿薬、ドロスピレノン含有ピル等は高K血症のリスクが上がるため、必ずお知らせください。

Q. ニキビで抗菌薬の長期内服と比べて?

抗菌薬の長期化は耐性菌リスクがあります。スピロノラクトンは成人女性のニキビの長期管理に有用な代替選択肢として位置づけられています。

料金(自費)