ホクロが気になる方へ|種類・見分け方・治療法を解説
ホクロは誰にでもある身近な皮膚の変化ですが、「最近ホクロが大きくなった」「色が濃くなった」「形がいびつになった」などの変化に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。この記事では、ホクロの種類や見分け方、治療の選択肢について、分かりやすく解説します。
ホクロとは?|医学的には「母斑細胞性母斑」
ホクロは医学的には「母斑細胞性母斑(ぼはんさいぼうせいぼはん)」と呼ばれます。これは、母斑細胞という特別な細胞が、皮膚の表皮から真皮にかけて増殖した状態です。色は深さによって異なり、浅いと黒色、やや深いと茶色、さらに深いと青みがかった色に見えることがあります。
ホクロはいつ治療すべき?|見分けるポイント
ほとんどのホクロは良性で治療の必要はありませんが、悪性黒色腫(メラノーマ)や基底細胞がんといった皮膚がんと区別が必要です。以下のような変化が見られた場合は、早めに皮膚科を受診してください。
- 急に大きくなった
- 色がまだら、濃淡がある
- 輪郭が不規則
- 出血やかゆみがある
当院ではダーモスコピー(皮膚拡大鏡)を用いて詳細な診察を行い、必要に応じて病理検査(顕微鏡検査)も実施しています。
ホクロの治療法|レーザー治療が主流
見た目が気になるホクロや、医師が治療を勧めるホクロには以下の治療法があります。
Qスイッチルビーレーザー(Q-plus R)
浅く平らなホクロに効果的です。メラニンに反応する波長で、ホクロを徐々に薄くしていきます。
ブルーレーザー
盛り上がったホクロに使用。皮膚表面を削ることで、ホクロを目立たなくします。
ブルーレーザーについての記事はこちらを参照ください
痛みはありますか?
平らなホクロに関しては輪ゴムではじかれるような痛みですので、麻酔などは必要ありません。
盛り上がったホクロに関しては局所麻酔の注射を行って施術しますので、注射の際少し痛みがあります。
何回くらいでホクロはとれますか?
治療回数はほくろによって異なり、一概には言えません。
おおむね3回もすればほとんどの方で目立たなくなる印象です。
もちろん、1回で目立たなくなる方も多数おられます。
注意点はありますか?
レーザーを照射した部位に紫外線を浴びたり、こすったりすると炎症後色素沈着(PIH)が長引く可能性があるので気を付けてください。
またCO2レーザーを照射した場合、塗り薬を1週間程度塗ってください。
平らなホクロ
平らなホクロ 3mm以下 3300円 4-6mm以下 5500円 8mm-10mm 8800円 10mm以上は相談 料金は全て税込み 最初に自費初診料別途3300円かかります。
盛り上がったホクロ
隆起したホクロ 3mm以下 11000円 4-6mm以下 16500円 7-10mm以下 19800円 10mm以上 要相談 料金は全て税込み 最初に自費初診料別途3300円かかります。
まとめ|気になるホクロは早めに受診を
ホクロは身近な存在ですが、まれに悪性の皮膚がんが隠れていることもあります。自己判断せず、少しでも気になる変化があれば皮膚科クリニックに相談しましょう。