京都府向日市にある皮膚科・美容皮膚科クリニック

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重症ニキビ、皮脂分泌過多(ブルーレーザー、イソトレチノイン内服)

重症ニキビ(結節・嚢胞性)でお困りの方へ|イソトレチノイン内服(自費)/光治療/ケミカルピーリング

京都府向日市(乙訓・長岡京エリア)ふるかわスキンクリニックでは、まずは保険診療の基本治療を丁寧に行いながら、結節・嚢胞性などの重症ニキビや瘢痕化リスクが高いニキビに対して、イソトレチノイン内服(国内未承認・自費)青色光治療(ブルージェネシス)サリチル酸マクロゴールによるケミカルピーリングなどを組み合わせ、再発と瘢痕(あと)をできるだけ減らすことを目標に治療計画を考えます。
「同じ場所が何度も腫れてつぶれる」「硬いしこりが残っていく」などの場合は、早めの専門的な介入が特に大切です。

通常〜中等度のニキビ治療・スキンケア指導のページは こちらをご覧ください。

日本の標準治療と海外の違い

日本ではニキビ治療の基本薬(アダパレン・過酸化ベンゾイル=BPO)が保険適用で広く使えます。これらは「新しくできるニキビを減らす」「ぶり返しにくくする」という目的で毎日塗る治療です。

一方で、強い炎症をくり返す重症ニキビに対し、海外(米国・欧州など)ではイソトレチノイン内服がガイドラインで強く推奨・承認されています。ただし、日本ではイソトレチノインは保険適用がなく、国内未承認薬という扱いになります。そのため、自費診療として医師管理のもとでのみ提供されます。


まずは保険診療の基本(軽症〜中等症の土台/重症でも必須の基礎)

  • 外用レチノイド(アダパレン等)+過酸化ベンゾイル(BPO)
    ニキビの「芽(コメド・面皰)」をつくらせない目的で顔全体など広い面に毎日塗る治療です。開始直後は赤み・ヒリヒリが出やすいので、少量・隔日開始→慣れたら毎日というステップを踏みます。
  • 経口抗菌薬
    強い炎症がある時に短期間だけ併用することがあります(通常は12週間以内が目安)。
    逆に「抗菌薬だけを長期間続ける」は、耐性菌や再燃の面から今は推奨されません。

「市販薬・美容ケアをかなり頑張っても改善しない」「同じ場所が硬く腫れる・しこりになる」「ニキビ跡になりそう」という方は、早めにご相談ください。瘢痕化してからよりも、瘢痕になる前に介入するほうが結果的に負担が少ないことがあります。


イソトレチノイン(自費・国内未承認)

イソトレチノインはビタミンA誘導体で、皮脂腺の活動をしずめる・毛穴の角化を整える・炎症を落ち着かせる作用があります。
「結節・嚢胞が多発する」「瘢痕として残りそう」「標準治療をまじめに続けてもコントロールできない」といったケースで検討します。海外では重症ニキビ治療として強く推奨される薬剤です。

適応の目安

  • 結節・嚢胞性ニキビが広範囲にある、または瘢痕として残りやすい状態
  • 外用+短期の経口抗菌薬など標準治療でも十分に安定しない
  • 痛みや自信低下など、日常生活・社会生活への影響が大きい
  • 同じ部位で強い炎症をくり返し、色素沈着や凹凸が残ってきている

用量・期間(当院の基本方針)

  • 開始量:おおむね 0.5 mg/kg/日を目安とし、10〜20 mg/日など比較的低めから開始することもあります。
  • 調整:副作用(乾燥・唇の荒れ・血液検査の変化など)をみながら、必要に応じて最大 1 mg/kg/日 程度まで調整します。
  • 期間:目安は4〜10か月程度。国際的には体重1kgあたり合計120〜150 mg(累積投与量)に到達させる方法が広く用いられています。
  • 飲み方:脂質を含む食事のあと(食後)に服用すると吸収が安定しやすいとされています。

モニタリングと安全管理

  • 採血内服前に肝機能・脂質などを確認し、1〜2か月後に再検。その後は安定度に応じて間隔を伸ばします。
  • 避妊:イソトレチノインは催奇形性(胎児への影響)が知られています。
    妊娠可能性がある方は、内服中および終了後1か月は確実な避妊が必須になります。妊娠検査を行うこともあります。
  • 併用禁止薬テトラサイクリン系抗菌薬頭蓋内圧亢進(偽腫瘍性頭蓋内圧亢進)のリスクがあるため併用できません
    ビタミンAサプリや他レチノイド製剤も避けてください。
  • 献血:内服中および終了後1か月は献血できません。

主な副作用

唇・口角・顔・体の強い乾燥、鼻出血、眼の乾燥感、筋肉・関節の違和感、皮膚の刺激反応、血液検査上の肝機能・脂質の変動、気分の変調などが知られています。
保湿ケア・日焼け止めはとても大事です。気になる症状は必ず診察で共有してください。

当院での運用について
イソトレチノインは「量をただ増やす」のではなく、副作用を最小限にしつつコントロールすることを優先します。
・適応判断
・採血のタイミング管理
・避妊の確認(妊娠可能年齢の方)
・併用NG薬のチェック
をまとめて医師が管理します。市販・個人輸入での自己判断内服は安全上おすすめできません。

青色光治療(ブルージェネシス)

内服が難しい方、あるいは内服と並行して炎症を落ち着かせたい方に対して、450nm帯の青色光を顔全体などに均一照射する治療を行うことがあります。
アクネ菌が産生するポルフィリンに青色光が反応し、活性酸素を介して炎症性ニキビ病変の軽減をめざす考え方です。(効果には個人差があり、標準治療の完全な代替ではなく補助的な位置づけです。)

青色光とアクネ菌ポルフィリンの吸収(概念図)
青色光はポルフィリンに吸収され、活性酸素を介してアクネ菌に作用するとされています。

施術イメージ

  • 回数目安:5〜10回(炎症の程度によって調整)
  • 間隔:1〜3週間おき
  • 主なリスク:赤み、一時的なほてり感、まれに軽いやけど

※使用している機器は薬機法上の承認未取得(自費)です。詳細はページ末尾「未承認医薬品の表示・注意事項」をご確認ください。
ブルージェネシスについて詳しく見る


ケミカルピーリング(サリチル酸マクロゴール)

毛穴詰まり・面皰(白ニキビ・黒ニキビ)が目立つタイプでは、2〜4週おきのピーリングを組み合わせることがあります。
新しく詰まる毛穴を減らすサポート、ざらつき・くすみ感の改善をねらいます。

  • 頻度:まずは3〜6回を集中、その後は1〜2か月おきのメンテナンス
  • 注意:レチノイド外用薬は施術前日〜当日は休止してください。
    イソトレチノイン内服中は、強い剥離系の施術は原則ひかえる運用としているため、内服中であることは必ず教えてください。

ケミカルピーリングの詳細はこちら


料金(自費・税込)

メニュー 価格
イソトレチノイン内服(10mg/日)
※1か月分の目安量
9,900円
イソトレチノイン内服(20mg/日)
※1か月分の目安量
13,200円
採血(初回・経過モニタリング) 5,500円
価格改定について
2025年11月より重症ニキビの方が始めやすく、継続しやすいように価格を見直しました。イソトレチノインの価格改定を行いました。
採血フォローや副作用チェックなどの安全管理を含めて、安心して通院いただける体制で提供します。
内服の可否・用量は医師が診察・相談のうえ決定します。

※内服量・期間は診察で決定します。大量処方やまとめ買いは安全管理上お受けできない場合があります。


よくある質問

Q. どんな人がイソトレチノインの対象になりますか?

A. 結節・嚢胞性で強い炎症をくり返す方瘢痕として残りそうな深いニキビが多い方標準治療をきちんと行っても十分に落ち着かない方などが対象です。軽症〜中等症はまず保険診療の基本治療から行います。

Q. 内服はどれくらい続けるのですか?

A. 目安は4〜10か月程度です。海外では「体重1kgあたり合計120〜150mg」の累積投与量に達するように計画する方法がよく使われています。

Q. 採血はどのくらい必要ですか?

A. 開始前に肝機能・脂質をチェックし、1〜2か月後にもう一度確認します。そこからは安定していれば、間隔をあけながら経過観察します。

Q. 併用できない薬はありますか?

A. テトラサイクリン系抗菌薬頭蓋内圧亢進(偽腫瘍性頭蓋内圧亢進)のリスクがあるため併用できません。
また、ビタミンAサプリや他のレチノイド製剤も避けていただきます。

Q. 妊娠との関係は?

A. イソトレチノインには催奇形性があるため、内服中および終了後1か月は確実な避妊が必須です。妊娠可能年齢の方は妊娠検査を行いながら安全を確認します。

※上記は一般的な説明です。実際の可否・スケジュールは診察で個別に判断します。


監修:医師(皮膚科)/最終更新:

診療時間
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