口唇ヘルペスとは
口唇ヘルペスはおもにHSV-1(単純ヘルペスウイルス)によるウイルス感染です。
口唇、またその周囲にピリピリとした痛みや痒みを生じ、おおむね1週間程度で自然治癒しますが、ストレスや疲れ、体調不良時に再発します。
治療法
治療としては飲み薬と塗り薬があります。
治療効果は飲み薬のほうが高く、特に発症直後(ヘルペスを繰り返している方は発症前に前駆症状があり、違和感を感じる方が多いです)に飲み薬を飲むことで速やかに治すことも可能です。
塗り薬は飲み薬に比べ効果は劣るものの、副作用が少ないというメリットがあります。当院では腎臓などに問題がない方には内服薬での治療をお勧めさせていただいております。
PIT療法(Patient Initiated Therapy)
年に3回以上ヘルペスが再発する方には予防的の飲み薬を処方しておいて、患者さんの判断で早めに薬を飲んでいただく方法です。
具体的にはファムシクロビル 1回1000mgを前駆症状があった6時間以内に飲み、1回目内服の12時間後にもう一度ファムシクロビル1000mgを内服します。
もしくはアメナビルを1200mg 1回飲み切る方法もあります。
メリットは飲むのが1回だけでいいこと、腎機能障害のある方にも使用できることがあります。デメリットとしてはファムシクロビルよりお財布に優しくない点です(3割負担で薬価がおよそ2500円)
まとめ
口唇ヘルペスは主に単純ヘルペスウイルス(HSV-1)による感染症で、口唇周囲にピリピリとした痛みや痒みが特徴的な症状です。当院では飲み薬と塗り薬の2つの治療法をご用意しており、発症初期の飲み薬服用が効果的です。また、再発予防の治療法としてPIT(Patient Initiated Therapy)もございます。症状に応じた適切な治療をご提案させていただきます。