尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)について
尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)は、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが皮膚に感染することで生じるウイルス性のいぼです。特にお子さまの手や足によく見られ、痛みやかゆみなどの自覚症状はほとんどありません。
しかし、放置すると他の部位にうつったり、周囲の方に感染を広げてしまう可能性がありますので、早めの受診と治療が大切です。
治療法について
液体窒素による凍結療法(冷凍凝固療法)
一般的な治療法としては、液体窒素を用いていぼの組織を凍らせる方法が広く行われています。
この治療はやや痛みを伴うことがあり、通常は2週間に1回のペースで複数回の通院が必要です。
治療後は、ヒリヒリとした痛みが2~3日続くことがあり、場合によっては水ぶくれや血豆(けっぽう)ができることもあります。
より効果的に治療するためには、しっかりと深く凍らせることが重要ですが、痛みによる恐怖感を避けるため、最初はややマイルドに始めることもあります。
痛みの少ない治療法:ビタミンD3製剤による密封療法(ODT)
痛みを抑えたい方や、お子さまには、活性型ビタミンD3製剤を用いた密封療法(ODT)を併用することがあります。
これは、就寝前などに軟膏を塗布し、ラップでやさしく覆うことで、いぼの改善を図る方法です。液体窒素療法と併用することで、相乗的な効果が期待できます。
何回くらい受診が必要ですか?
個人差はありますが、通常は2週間に1回のペースで4〜6回程度通っていただくことが多いです。ただし、いぼの大きさや数、できている場所、免疫の状態によっても治療回数は変わります。
小さいいぼであれば数回で治ることもありますが、硬くなっていたり、長期間放置していたいぼは、治療回数が増える傾向にあります。
おおむね3ヵ月程度治療しても変化が乏しい場合には液体窒素による治療に他の治療を併用したりすることが多いです。