京都府向日市にある皮膚科・美容皮膚科クリニック

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尋常性ざ瘡(にきび)

にきび(尋常性ざ瘡)とは

にきびは、主に10代から30代にかけて見られる皮膚の炎症です。顔や背中、胸の上部など、皮脂が多く分泌される場所にできやすいのが特徴です。

思春期になると皮脂の分泌が増えて、毛穴に皮脂や古い角質が詰まりやすくなります。その結果、常在菌であるアクネ菌が増え、にきびができやすくなります。

にきびの治療法

にきびの治療は、状態に応じて異なります。たくさんのにきびが急にできてしまったときには、増えすぎたアクネ菌を抑えるために、抗菌薬を内服したり外用したりします。また、毛穴の詰まりがにきびの原因となるため、毛穴を清潔に保つことでにきびの予防につなげることが大切です。

実は、日本のにきび治療はアメリカやヨーロッパに比べて少し遅れています。例えば、にきび治療に使われるアダパレンや過酸化ベンゾイルという薬は、アメリカでは2003年には広く普及していましたが、日本で使えるようになったのは、アダパレンが2008年、過酸化ベンゾイルは2015年からです。

さらに、欧米では重症や最重症のにきびにはイソトレチノインという飲み薬が使用されており、とても効果が高いのですが、日本では保険が適用されていません。

にきび跡を消すのは非常に難しく、費用がかかることが多いです。そのため、当院ではまずにきびの予防に力を入れ、できてしまったにきびは早めに治療して跡を残さないよう、啓蒙活動を行っています。

にきびのワンポイントアドバイス

  • 予防が大切!
    にきびの予防には、アダパレン(ディフェリンゲル)や過酸化ベンゾイル(ベピオゲル、ベピオローション)などの薬を使うことが効果的ですが、これらの薬は使い始めに肌に刺激を感じることがあります。少しずつ肌を慣らしていくのがポイントです。上記の薬を塗り始めるときはまずは額に2か所少ない範囲から塗り始め、2日目以降はその部位から少しずつ塗り広げるようにしてください。
  • 根気よく続けることが大事
    予防治療の効果が現れるまでには、最低でも3か月ほどかかります。焦らず、毎日コツコツと続けてください。
  • 中等症から重症のにきびには抗生剤
    中等症や重症のにきびには抗生剤を内服・外用します。最重症の場合には、保険適用外ですが、トレチノインの内服治療も選択肢の一つです。
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