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肥厚性瘢痕・ケロイド

1. はじめに(盛り上がる傷あとが気になったら)

公開日:2024-03-27/最終更新日:2026-02-09

けが・ニキビ・やけど・手術・ピアスなどのあとに、赤く盛り上がった傷あとが続くことがあります。たとえば「出産時の帝王切開の傷あとが盛り上がってきた」「ニキビ跡が硬く盛り上がってきた」といったお悩みも、このタイプに当てはまることがあります。こうした状態は、傷が治る過程でコラーゲンなどが過剰に作られることで起こり、肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)ケロイドが代表的です。

見た目だけでなく、かゆみ・痛みが続いたり、部位によっては動かしにくさ(つっぱり)につながったりすることがあります。皮膚科では、肥厚性瘢痕かケロイドか、あるいは別の病気ではないかを確認し、症状や場所に合わせて治療を一緒に検討できます。

向日市・長岡京市・乙訓エリアで「傷あとが盛り上がってきた」「帝王切開の傷跡が赤い・盛り上がる」「ニキビ跡の盛り上がりが気になる」「ピアスの穴の周りが硬く大きくなってきた」などが気になる方は、ご相談ください。

2. 疾患の概要(ひとことで/どんな人に多い)

肥厚性瘢痕は、傷の範囲(創縁)の中で赤く盛り上がる傷あとで、時間とともに落ち着いてくることもあります。一方、ケロイドは、傷の範囲を超えて盛り上がりが広がったり、長く続いたりすることがあるとされています。

できやすさには体質が関わることがあり、思春期〜若い世代、妊娠中、家族に同様の傷あとがある場合などで起こりやすい可能性が示されています。また、皮膚の色が濃い人に多い傾向が報告されています(個人差があります)。

3. 主な症状(帝王切開の傷跡・ニキビ跡・ピアス後など)

肥厚性瘢痕・ケロイドでよくみられる症状は次のとおりです。

  • 傷あとが赤い/茶色っぽい
  • 触ると硬い、盛り上がっている
  • かゆい、チクチクする、痛むことがある
  • つっぱる感じがある(関節の近くなど)

注意
似た見た目の病気(炎症の残り、皮膚腫瘍など)が紛れることもあります。写真や自己判断だけで決めつけず、気になる場合は診察で確認しましょう。

4. 原因・悪化因子

原因は、けが・やけど・手術・ニキビ・虫刺され・ピアスなどの「皮膚のダメージ」をきっかけに、傷を治す過程(創傷治癒)が過剰に反応することです。日本皮膚科学会の解説では、傷が治ったあとも真皮内での再構築が続く時期に、さまざまな要因で成分が過剰に産生されると肥厚性瘢痕やケロイドが生じうること、特に皮膚にかかる力(張力)が大きな要因とされています。

悪化しやすい要因としては、次のようなものが挙げられます。

  • 傷の治りに時間がかかる(感染、こすれ、掻きこわしなど)
  • 傷に強い張力がかかる部位(胸、肩、関節周りなど)
  • 繰り返し刺激が加わる(衣類の摩擦、スポーツ、掻く癖など)

5. 似た病気との違い(紛らわしさ・受診の必要性)

「盛り上がる傷あと」はすべてがケロイドとは限りません。たとえば、炎症が長引いた結果の赤み、感染や異物反応、別の皮膚腫瘍などでも似た見た目になることがあります。

特に、痛みが強い/急に大きくなる/ただれるなどがある場合は、ケロイドや肥厚性瘢痕以外の原因も含めて評価が必要です。自己処置(つぶす、強くこする、針で刺す等)は避け、皮膚科で確認しましょう。

6. 受診の目安(早めに受診したいサイン)

次のような場合は、皮膚科で相談するのがおすすめです。

  • 傷あとが盛り上がってきた、範囲が広がってきた
  • 帝王切開など手術の傷あとが、赤いまま・盛り上がったまま気になる
  • ニキビ跡の盛り上がりが続く(胸や背中なども含む)
  • かゆみ・痛みがつらい、日常生活に支障がある
  • 胸・肩・耳たぶ(ピアス)・関節周りなど、できやすい部位にある
  • つっぱりで動かしにくい(関節の近くなど)
  • 以前にケロイド・肥厚性瘢痕ができたことがある/家族歴がある

早めに受診したいサイン
急に赤く腫れて熱をもつ、強い痛みがある、膿が出る、発熱がある、短期間で急速に大きくなる、目の周りに症状がある場合は、早めに受診してください。

7. 検査・診断

多くは、これまでの経過(いつから、どんなきっかけで)と、見た目・触り心地から判断します。必要に応じて、拡大して観察したり、ほかの病気が疑われる場合には追加の検査(例:組織検査など)を検討することがあります。

8. 保険診療での治療選択肢

治療は、盛り上がりの程度、症状(かゆみ・痛み)、部位、経過、体質の影響などを踏まえて選びます。組み合わせて行うこともあります。

外用(貼付)治療

  • ステロイド外用薬:炎症を抑える目的で用いられることがあります
  • エクラープラスターテープ(ステロイドの貼付剤):盛り上がりが強い部位で検討されることがあります(皮膚が薄くなる、かぶれなどの副作用に注意が必要です)

注射(局所治療)

  • ステロイドの局所注射:盛り上がりや症状の軽減を目的に行うことがあります(痛み、皮膚が薄くなる、色の変化などが起こることがあります)

内服

  • 抗アレルギー薬(トラニラストなど):体質や症状に応じて、かゆみ・痛みの軽減や治療の補助目的で用いられることがあります(副作用や併用薬に注意が必要です)

生活指導・補助療法

  • 圧迫・固定:部位によっては圧迫や固定を併用することがあります
  • シリコーンジェルシート等:医療機関での指導のもとで補助的に用いられることがあります

基幹病院での治療が検討される場合

症状が強い、関節の動きに影響がある、再発を繰り返すなどの場合は、形成外科などの専門施設で、手術や放射線治療を含む治療が検討されることがあります(再発をふまえた計画が必要です)。

ケロイド・肥厚性瘢痕は、1回で決着がつくというより、様子を見ながら治療内容を調整していくことが多い病気です。気になる症状は我慢せず、ご相談ください。

9. 日常ケア・再発予防(現実的・具体的)

日常でできる工夫はシンプルです。続けやすい範囲で取り入れてみてください。

  • 傷あとをこすらない(衣類の摩擦に注意)
  • かゆいときに掻きこわさない(必要に応じて保湿やかゆみ対策)
  • つっぱりやすい部位は、無理な負荷を避ける(運動やストレッチは医師と相談)
  • ピアスや不要な皮膚刺激(タトゥー等)は、体質的にできやすい方では慎重に検討する
  • 手術やけがのあとに「赤み・盛り上がりが出てきた」と感じたら早めに相談する

10. FAQ(よくある質問)

Q1. 肥厚性瘢痕とケロイドはどう違いますか?

一般に、肥厚性瘢痕は傷の範囲内で盛り上がることが多く、時間とともに落ち着いてくることがあります。ケロイドは傷の範囲を超えて広がることがあり、長く続いたり増大したりすることがあるとされています。実際には連続的で、診察での判断が大切です。

Q2. 何科に行けばいいですか?(ケロイドは皮膚科?形成外科?)

まずは皮膚科で相談して大丈夫です。状態によって、形成外科などでの治療が合う場合もあるため、必要に応じて紹介先も含めて一緒に考えます。

Q3. 帝王切開の傷跡が赤い・盛り上がるのはケロイドですか?

帝王切開の傷跡でも、赤みや盛り上がりが続くことがあります。肥厚性瘢痕のこともあれば、ケロイドとして広がっていくこともあります。気になった時点で一度ご相談ください。

Q4. ピアスのケロイドは皮膚科で診てもらえますか?

はい。耳たぶ(ピアス)周りはケロイドが起こりやすい部位の一つとされます。まずは現在の状態がケロイドかどうか、感染など別の問題がないかを確認し、治療方針を相談します。場合によっては基幹病院への紹介も検討します。

Q5. ニキビ跡の盛り上がり(胸・背中など)も相談できますか?

はい。胸や背中のニキビのあとに、硬く盛り上がる傷跡が続くことがあります。体質や部位の影響もあるため、今の状態を確認したうえで、エクラープラスターテープや注射、内服などを組み合わせて治療を検討します。こすったり、つぶしたりすると赤みや盛り上がりが強くなることがあるので、自己処置は避けてください。

11. まとめ

肥厚性瘢痕・ケロイドは、けがや手術、ニキビ、ピアスなどのあとに起こる「盛り上がる傷あと」です。体質や部位の影響もあり、かゆみ・痛み、つっぱりが続くことがあります。保険診療でも、貼付剤や注射、内服などの選択肢があり、状態に合わせて組み合わせて治療方針を検討します。

ふるかわスキンクリニック(京都府向日市)では、症状や生活状況に合わせて治療方針を一緒に考えます。

治療の選択肢や受診の流れは、当院の診療案内も参考にしてください。https://furukawa-skin-clinic.com/treatment/

向日市・長岡京市・乙訓エリアで肥厚性瘢痕・ケロイドが疑われる症状が続く場合は、自己判断せず皮膚科へご相談ください。WEB予約:https://furukawa.mdja.jp/ /アクセス:https://furukawa-skin-clinic.com/access/

【ふるかわスキンクリニック】

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  • 順番取り受付専用番号:050-5533-3784
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  • 休診日:火・日・祝日
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参考(情報の出どころ)

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