京都府向日市にある皮膚科・美容皮膚科クリニック

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肥厚性瘢痕・ケロイド

肥厚性瘢痕・ケロイドとは

肥厚性瘢痕はニキビやケガ、手術などの外傷で皮膚が傷ついたあと、傷が治る過程で過剰に膠原線維作られてしまい赤く盛り上がってしまっている状態です。
一般に傷ついた範囲(創面)を超えず数年以内に自然にある程度萎縮するものを肥厚性瘢痕創面を超えて大きく盛り上がったものをケロイドと分類します。

原因
肥厚性瘢痕やケロイドができる原因としては前述したとおり外傷が契機となりますが、傷跡になりやすい人となりにくい人がいます。
肥厚性瘢痕・ケロイドのリスクが高い人は
黒人黄色人種>白人
妊娠中の方
思春期の男女
高血圧の方
過度の飲酒、長時間の入浴、激しい運動を行う方
家族歴にケロイドがある方 となっています。

また肥厚性瘢痕・ケロイドが出来やすい部位もあります。前胸部肩甲骨~上腕部頸部など皮膚が突っ張られて動く場所や、など皮膚が曲げ伸ばしされる部位が好発部位となっています。
逆に頭皮や脛の部分は突っ張るほど皮膚に余裕がないため一般に肥厚性瘢痕やケロイドは生じないとされています。

治療
ケロイド、肥厚性瘢痕の程度により治療法は異なります。
漢方薬(柴苓湯)やトラニラスト(商品名 リザベン)の内服:これらの薬は線維芽細胞というコラーゲンを作る細胞を働き・増殖を抑えてくれます。
ステロイド含有テープ(商品名 エクラープラスターテープ)の貼布:1日1回盛り上がった傷に切って貼布してください。1日毎に取り換えるようにしてください。
ステロイド注射:盛り上がった傷に直接ステロイドを注射します。注射する液体に局所麻酔も混ぜて注射します。月に1回程度を目安に行っていきます。

上記治療に反応しなかったり、関節部に生じたケロイドは早く処置しないと拘縮(関節が曲がらなくなること)の原因となりますので早めに大きめの病院に紹介させていただきます。

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