乾癬は、赤く盛り上がった皮疹に白いフケのようなかさつきを伴うことがある慢性の皮膚病です。頭皮、肘、膝、腰、おしり、爪などに出ることがあります。
湿疹や水虫、脂漏性皮膚炎と似ることもあり、見た目だけで自己判断しにくい病気です。関節の痛みや腫れを伴う場合は、早めに相談してください。
皮膚・頭皮・爪の症状と乾癬性関節炎
尋常性乾癬
最も多いタイプで、赤く盛り上がった皮疹に白い鱗屑を伴います。こすれる部位や頭皮に出やすいことがあります。
頭皮・爪の乾癬
頭皮ではフケや脂漏性皮膚炎のように見えます。爪では変形や点状のへこみが出ることがあり、水虫との鑑別が必要です。
乾癬性関節炎
皮膚症状だけでなく、指や足、腰、関節に痛みや腫れが出ることがあります。放置すると関節に影響するため、専門診療が必要です。
皮膚のかさつきと、爪・関節の診察
診察では皮疹の分布、鱗屑、爪症状、関節症状、家族歴、薬剤、感染のきっかけを確認します。必要に応じて真菌検査、採血、皮膚生検、リウマチ科・総合病院連携を検討します。
塗り薬と紫外線療法、専門施設での治療
治療では、ステロイド外用薬やビタミンD3外用薬などを使います。外用薬で十分に改善しない場合は、当院のセラビームminiLEDによる紫外線療法も選択肢になります。
紫外線療法では照射後の赤みや色素沈着などに注意して照射量を調整します。症状が広範囲に及ぶ場合や関節症状がある場合は、内服薬や生物学的製剤などの治療について専門施設と連携します。
早めに受診した方がよい場合
- 赤いかさつきが何週間も続く
- 頭皮のフケが強い
- 肘膝に左右対称に出る
- 爪が変形する
- 関節痛や朝のこわばりがある
- 市販薬で改善しない
自宅でしてよいこと・避けたいこと
してよいこと
- こすらない
- 保湿する
- 生活習慣を整える
- 関節症状を記録する
- 爪を短く保つ
避けたいこと
- 無理に皮をはがす
- 強く掻く
- 水虫と決めつけて市販薬を続ける
- 関節痛を放置する
- 治療を急に中断する
当院での治療と専門施設への紹介
当院では、皮疹の部位や広がり、爪・関節の症状を確認し、湿疹、水虫、脂漏性皮膚炎などとの違いを診察します。外用薬と院内での紫外線療法を相談し、全身治療や詳しい検査が必要な場合は専門施設と連携します。
よくある質問
乾癬はうつりますか?
うつる病気ではありません。見た目で誤解されやすいですが、接触で感染するものではありません。
完治しますか?
慢性的に良くなったり悪くなったりすることがあります。症状を抑え、生活に支障を減らす治療を続けます。
関節痛も関係しますか?
乾癬性関節炎のことがあります。関節の腫れや朝のこわばりがあれば伝えてください。
頭皮だけでも乾癬ですか?
頭皮だけ目立つこともあります。脂漏性皮膚炎や白癬との鑑別が必要です。
強い治療が必要ですか?
範囲や重症度で異なります。外用で十分な場合もあれば、専門施設での治療が必要な場合もあります。