白斑は20代前後の若年者に多い発症し、人口の約1%が罹患するといわれています。
原因は不明ですが、色素を作るメラノサイトやメラニンという色素に対して自分の免疫が誤って攻撃してしまうことで発症すると考えられています。
円形脱毛症と同様、免疫が自分を攻撃していますので、免疫を抑えるステロイド剤やタクロリムス軟膏(プロトピック)の外用、紫外線療法などが主な治療法となっています。
難治の場合は白斑部を医療用のカバーメイクアップなどで隠したりする治療法や健常皮膚から白斑部へ皮膚移植(ミニグラフト法や陰圧吸引法)が行われることもあります。
2022年米国で尋常性白斑に対してルキソルチニブ®という薬が承認され、近いうちに本国でも使用される可能性が高いと思われます。