京都府向日市にある皮膚科・美容皮膚科クリニック

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帯状疱疹

帯状疱疹とは
帯状疱疹は、水痘帯状疱疹ウイルスによる感染症です。小児期に水痘(みずぼうそう)にかかると、このウイルスは神経節という場所に潜伏した状態で体内に残ります。疲労や年齢を重ねることなどで免疫力が落ちたタイミングで潜伏していたウイルスが再活性化し、帯状疱疹として発症します。

主な症状
神経節に潜んでいるため発症部位は神経支配領域に一致し、通常は体の片側、帯状に痛みと水疱(みずぶくれ)が生じます。また発疹が出る前から、痛みや痺れ、違和感が先行することもあります。
また水痘・帯状疱疹ウイルスが再活性化する際に神経を傷つけることが多く、帯状疱疹の皮疹が治っても痛みが続くこともあります(帯状疱疹後神経痛)
顔に帯状疱疹が生じた場合、適切な治療を行わなかった場合失明のリスクもあるため注意が必要です。
片側以外に皮疹が生じた際は空気感染する播種性帯状疱疹の可能性があり、原則入院して治療を行います。

検査
典型的に皮疹からほとんどの場合は視診で判断できます。一方で判断に悩む場合にはデルマクイックVZVという検査キットを用いてより精度の高い診断も行えます。

治療
抗ウイルス剤で加療します。抗ウイルス薬はウイルスをやっつけるのではなく、ウイルスの増殖を抑える目的で使用します。そのため少しでも早く治療を開始することが重要となってきます。
帯状疱疹後神経痛を少しでも残さないようにするためには痛みを我慢せずにしっかり痛み止めで痛みのコントロールすることも重要になってきます。

まとめ
帯状疱疹を疑ったらなるべく早く皮膚科に受診する。
痛みは我慢せずしっかり痛み止めを使用する。
顔の帯状疱疹、片側以外に皮疹を伴う帯状疱疹は緊急性が高い。

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