京都府向日市にある皮膚科・美容皮膚科クリニック

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脂漏性皮膚炎

1. 導入(赤み・フケ・かゆみが続くとき)

公開日:2024-07-02/最終更新日:2026-02-14

頭皮や眉まわり、鼻のわき、耳の後ろなどに「赤い」「かゆい」「フケが増えた(白〜黄っぽいカサつき)」が続く場合、脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)の可能性があります。見た目が似た病気もあるため、皮膚科で診断をつけたうえで治療を始めると、症状を落ち着かせやすくなります。

2. 疾患の概要(ひとことで/どんな人に多い)

脂漏性皮膚炎は、皮脂の多い部位(頭皮・顔・胸部など)に起こりやすい、慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返す皮膚炎です。乳児期にみられるタイプ(いわゆる乳児脂漏)と、思春期以降〜成人にみられるタイプがあります。

3. 主な症状(セルフチェックの目安)

次のような症状が複数当てはまるときは、脂漏性皮膚炎を疑います。

  • フケ・細かい皮むけ(乾いたタイプ/べたつくタイプ)
  • 赤み(とくに頭皮、眉間、鼻わき、耳周囲)
  • かゆみ、ヒリつき
  • 生え際・耳後ろ・胸部中央などの繰り返す湿疹
  • 「冬に悪化しやすい」「疲労・ストレス時にぶり返す」

注意
セルフチェックはあくまで目安です。アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、乾癬(かんせん)、頭部白癬(カビ)などでも似た症状が出ます。

4. 原因・悪化因子

原因は一つではなく、以下が重なって起こると考えられています。

  • 皮膚常在菌の一種である Malassezia(マラセチア)の関与
  • 皮脂環境(皮脂の質・量)と皮膚バリア機能の影響
  • 炎症反応の起こりやすさ(体質差)
  • 季節(寒い時期)やストレス、睡眠不足などの増悪因子

5. 似た病気との違い

脂漏性皮膚炎と間違えやすい病気には、次があります。

  • 乾癬(厚い鱗屑・境界が比較的はっきり)
  • 接触皮膚炎(整髪料・化粧品・洗浄剤などとの関連)
  • アトピー性皮膚炎(慢性湿疹の背景)
  • 酒さ(頬・鼻中心の赤み主体)
  • 頭部白癬などの真菌症(特に小児や脱毛を伴う場合)

見た目だけで断定しにくいため、症状が続く場合は皮膚科での確認が安全です。

6. 受診の目安(早めに受診したいサイン)

軽症でも繰り返すなら受診をおすすめします。特に次の場合は、早めにご相談ください。

早めに相談したいサイン

  • 急に悪化した
  • 痛み・しみる感じが強い
  • 膿(うみ)、ただれ、出血がある
  • 範囲が広い/まぶた周囲など目の近くに及ぶ
  • 市販薬で改善しない、またはすぐ再燃する
  • 小児で症状が強い、脱毛を伴う

 

7. 検査・診断

診断は、部位・皮疹の性状・経過を含めた視診と問診が中心です。紛らわしい場合には、必要に応じて真菌検査(顕微鏡検査など)や皮膚生検で他疾患を除外します。

8. 保険診療での治療選択肢(外用/内服/生活指導)

保険診療では、症状の強さと部位に合わせて組み合わせます。

  • 抗真菌外用薬(治療の中心)
    マラセチア関連の炎症を抑える目的で使用します。
  • 外用ステロイド(短期)
    赤み・かゆみが強い時に短期間併用します。
  • 部位に応じた外用調整
    顔・頭皮・体幹で薬剤形(ローション、クリーム等)を使い分けます。
  • 難治例では内服治療を検討
    外用で不十分な場合に、医師の判断で検討します。

ケトコナゾールローション(2%)は脂漏性皮膚炎が適応に含まれ、添付文書上は通常1日2回の塗布です。一方で、外用ステロイドの長期連用は皮膚が薄くなるなどの副作用リスクがあるため、漫然使用は避けます。

9. 日常ケア・再発予防(現実的・具体的)

  • 洗浄は「こすらず・洗いすぎず」を意識(ぬるま湯+低刺激)
  • 頭皮は症状に応じて薬用シャンプーを継続(よくなっても維持ケア)
  • かき壊しを避ける(悪化・感染予防)
  • 整髪料や刺激の強い化粧品は、悪化時はいったん最小限に
  • 生活面では、睡眠不足・強いストレスの持続をできる範囲で調整

10. FAQ(5問)

Q1. 脂漏性皮膚炎は何科を受診すればいいですか?

皮膚科の受診が基本です。頭皮だけでも、顔だけでも皮膚科で対応できます。

Q2. 「フケが多いだけ」でも受診していいですか?

受診して問題ありません。フケ様症状の中には、脂漏性皮膚炎以外(乾癬、頭部白癬など)が含まれるため、長引く場合は確認が有用です。

Q3. 脂漏性皮膚炎は人にうつりますか?

通常、感染症のように人へうつる病気ではありません。

Q4. どのくらいでよくなりますか?いつまで続きますか?

炎症は比較的早く軽快することがありますが、再燃しやすい病気です。症状が落ち着いた後の維持ケアが再発予防に役立ちます。

Q5. 市販薬だけで治せますか?

軽い時期に一時的に改善することはありますが、繰り返す・悪化する・範囲が広い場合は皮膚科で診断をつけ、部位に合わせて治療を調整するのが安全です。

11. まとめ(受診先を探している方へ)

脂漏性皮膚炎は、赤み・フケ・かゆみを繰り返しやすい一方で、診断を確認して治療と日常ケアを合わせることでコントロールが期待できます。向日市・長岡京市・乙訓エリアで、頭皮や顔の湿疹が長引く、治ってもぶり返すといった症状がある方は、早めに皮膚科でご相談ください。※保険診療は現金のみです。

参考

  • 日本皮膚科学会皮膚真菌症診療ガイドライン2019/日本皮膚科学会/https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/shinkin_GL2019.pdf /閲覧日:2026-02-14
  • ケトコナゾールローション2%「JG」添付文書/医薬品医療機器総合機構(PMDA)掲載情報・JAPIC PINS/https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00070972.pdf /閲覧日:2026-02-14
  • Seborrheic dermatitis: Overview/American Academy of Dermatology (AAD)/https://www.aad.org/public/diseases/a-z/seborrheic-dermatitis-overview /閲覧日:2026-02-14
  • Seborrheic dermatitis – Diagnosis and treatment/Mayo Clinic/https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/seborrheic-dermatitis/diagnosis-treatment/drc-20352714 /閲覧日:2026-02-14
  • Seborrhoeic dermatitis: Causes and treatment/DermNet/https://dermnetnz.org/topics/seborrhoeic-dermatitis /閲覧日:2026-02-14

向日市・長岡京市・乙訓エリアで脂漏性皮膚炎が疑われる症状が続く場合は、自己判断せず皮膚科へご相談ください。WEB予約:https://furukawa.mdja.jp/ /アクセス:https://furukawa-skin-clinic.com/access/

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