京都府向日市でニキビ(尋常性ざ瘡)治療なら|ふるかわスキンクリニック(皮膚科・美容皮膚科)
ニキビ(尋常性ざ瘡)は、毛穴を中心に起こる慢性の炎症性疾患です。
「治らない」「繰り返す」「跡が残りそう」と悩む方が多い病気です。
当院では保険診療を軸に、ガイドラインと添付文書に沿って治療を組み立てます。
ニキビ(尋常性ざ瘡)とは
ニキビは、皮脂と古い角質で毛穴が詰まるところから始まります。
白ニキビ・黒ニキビ(面皰)に炎症が加わると、赤ニキビや膿ニキビになります。
治療の考え方|「急性期」→「維持期」
ニキビ治療は、まず炎症を早めに抑えます。
その後、再発を減らすために維持療法へ移行します。
BPO(ベピオ)ゲル・ローション・ウォッシュゲル
BPO(過酸化ベンゾイル)は、抗菌作用と角質剥離作用を併せ持つ外用薬です。
剤形の違いで、塗りやすさや刺激の出方が変わります。
- ベピオゲル ベピオローション ベピオウォッシュゲル
- BPO製剤は衣類・タオルの脱色に注意が必要です
ウォッシュゲルは、短時間接触で使えるため、刺激や脱色が気になる方の選択肢になります。
エピデュオ(アダパレン+BPO)|刺激が強いので使い方が重要
エピデュオは「毛穴づまり」と「炎症」を同時に狙える合剤です。
一方で、乾燥・赤み・ヒリつきが出やすい薬でもあります。
- 基本は夜に1日1回、薄く塗ります
- 最初は少量から始め、慣らします
- 刺激が強い日は隔日使用や一時休薬を検討します
- 保湿剤を併用し、こすらないようにします
- 目や口唇のきわは避けます
「多く塗るほど効く」わけではありません。
副作用で中断しない使い方が、結果的に治療成功率を上げます。
デュアック(BPO+クリンダマイシン)|炎症期の“短期”が基本
デュアックは抗菌薬(クリンダマイシン)を含む合剤です。
目的は炎症を早く鎮めることで、長期の維持療法には向きません。
炎症が落ち着いたら、アダパレンやBPOで維持に移る設計が重要です。
海外と日本の治療の違い|日本は導入が遅れてきた
海外ガイドラインでは、BPOや外用レチノイドを中心とする治療が早くから標準化されました。
日本では薬剤導入が遅れ、抗菌薬中心になりやすかった背景があります。
また、海外では重症ニキビに経口イソトレチノインが推奨されます。
日本ではニキビ治療薬として未承認のため、保険診療では使用できません。
当院でのニキビ診療の流れ
- 診察:重症度、部位、生活背景、既治療を確認します
- 治療設計:急性期と維持期を分けて提案します
- 再診:効果と副作用を見て調整します
関連ページ
京都府向日市でニキビ治療をご検討の方はご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q. どれくらいで効果が出ますか?
一般的に2〜3か月で改善傾向が見え始めます。
ただし重症度や部位で差があり、維持療法で再発を減らすことが重要です。
Q. 薬でヒリヒリします。続けて大丈夫ですか?
アダパレンやBPO、特にエピデュオは刺激が出ることがあります。
少量から開始し、隔日使用や保湿併用などで調整します。
Q. エピデュオは刺激が強いと聞きました。どう使えばいいですか?
夜に1日1回、薄く塗るのが基本です。
最初は少量・狭い範囲から始め、刺激が強い時は使用頻度を下げます。
Q. デュアックはいつまで使えますか?
デュアックは抗菌薬を含むため、炎症が強い時期の短期使用が基本です。
落ち着いたら、アダパレンやBPOで維持に移行するのが一般的です。
Q. ベピオゲルとベピオローションはどう違いますか?
成分は同じBPOですが、塗り広げやすさと使用感が違います。
顔中心ならゲル、背中など広範囲にはローションが選択肢になります。
Q. ベピオウォッシュゲルはどんな人に向きますか?
塗って5〜10分後に洗い流すため、刺激や脱色が気になる方で検討します。
体幹部ニキビや、塗りっぱなしが合わない方で相談されることが多いです。
Q. 背中ニキビにも同じ治療ができますか?
基本の考え方は同じですが、塗りやすさや汗・摩擦の影響も考えます。
ローションやウォッシュゲルなど、剤形を工夫することがあります。
Q. ニキビ跡(赤み・色素沈着・凹み)が心配です
炎症が長引くほど跡のリスクが上がります。
「つぶさない」「早めに炎症を止める」「維持療法で再発を減らす」が重要です。